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「はぁ…美味しかった…」


また、おそ松に奢ってもらったけど。良かったのかなぁと考えながら店を出る。
しばらくすると、おそ松も店を出てきて、二人で歩き始めた。


「んじゃ、帰りますか」

「え?」


どこに、と思わず聞き返す。

すると、おそ松は間髪入れずに私に答えてきた。


「お前の家」

「なんで」

「なんでって、泊まるから」

「え、聞いてない」

「言ってないもん」

「はああ!?」

なにそれ理不尽。
もー、仕方ないなぁと呆れたように笑えば、よっしゃとおそ松も楽しげに笑った。
お酒って心を寛大にしすぎるから本当こわいね。


「もー…ほら、行こう」

「おー……」


ぼんやりとする頭で家まで歩いて帰る。

あぁ、なんだかふわふわして気持ちいいや。


.


「ただいまー」

「お邪魔しまーす」

ガチャ、と扉を開いて中に入る。

もう、服とかお風呂とか、なにも考えれないまま私はベッドに潜り込んでしまった。
そんな私を見ながらおそ松が尋ねてくる。


「俺、寝床は?」

「……一緒に寝れば問題ない」

「いやいやいや」


唐突に驚いたような表情をして見せたおそ松は、いつもらしくない謙虚さを見せる。

いや、だって、おそ松がなんか私にするわけない。
おそ松はそうだって信じてるし。


「だから、早くして。寝ちゃうから」

「お、お邪魔します」


ごそごそと少し申し訳なさそうに布団に潜り込んでくるおそ松。
一体いつもの遠慮のなさはどこに行ったのか。


二人で入った布団は、少し狭くて、とても暖かかったのだけは覚えている。


「おやすみなさい」

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ゆき - おそ松兄さんがとても哀しいイイイイ!! (2016年11月11日 16時) (レス) id: f1726e7418 (このIDを非表示/違反報告)
魔女? - おそ松兄さんが兄さんしてて感動! (2016年4月3日 23時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
一松を心の奥底から愛している一松girl - おそ松が切なくて泣きそうになりました! (2016年2月29日 21時) (レス) id: 63f8e6bbc7 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - 最初から最後まで最高でした…!素敵な時間ありがとうございます!おそ松兄さんにもトッティーにもキュンとしてしまいました…最後が切ない;; (2016年1月28日 18時) (レス) id: 59fe272c60 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるパイ☆ - 最後涙線崩壊しました… おそ松兄さんの優しさに感動です!! (2016年1月14日 17時) (レス) id: dd83426629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫(=^・ω・^)ノ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年12月9日 12時

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