青春ブレイク・エネミーRE【青の祓魔師】

第二十一話 龍と虎の喧嘩* ページ24

あの理事長による衝撃的プレゼント企画から数週間。
今は祓魔塾で体育・実技の授業中だ。が、




「うおぉおおおおお！」


「ぬウぐおおおおお！」




前の時間の薬学のテスト返却時から、二人ともちょっとした事でも競い合うようになっていた。


燐と勝呂である。


悪魔の動きに慣れようっていう目標があって、蝦蟇と訓練しているのだが……。


食われそうでちょっとヒヤッとするな。





──────・・・



「塾におんのは皆、真面目に祓魔師目指してはる人だけや。お前みたいな意識の低い奴、目障りやから早よ出ていけ!!」


「な、何の権限で言ってんだこのトサカ！俺だってこれでも一応目指してんだよ！」



──────・・・




「ん〜」


「西賀さん、どうかしました？」


「お、子猫ちゃん。いやね、二人とも訓練してるよりか追いかけっこしてるみたいだから…。蝦蟇に食われそうで心配なんよ」


「それは確かに……坊はとても熱心な人やから僕もちょっと心配してたところなんです」


「熱心なんは勝呂のいい所だよね。でも周りちゃんと見えてるかなあ。不安よのう」


「うぅん……」


「……。子猫ちゃんらのほうが勝呂の事よく知ってるよな。蝦蟇には鎖がついてるし、先生の傍にはそれを操作するレバーがあるから何か起こる前にきっと防いで下さるよ」




優しく元気づけるように子猫ちゃんの背中をぽんと叩いた。




「はは、ありがとお」


「いえいえ」



















(子猫さん俺よりも先に女子と馴染んでしもおとるやん！しかも励ましてもらうとか羨ましっ！！)

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