第十話 入塾五日目* ページ13
学園に入学し、塾に通い出してから5日目。やっとクラスの子の顔と名前が一致しだした今日この頃。
私は燐や勝呂達とさらに仲良くなった。
〔一日目〕
「あ、燐くんだ。…おーい燐くーん」
呼びかけに気づいてくれたのか、広場にある噴水の縁に腰かけていた燐くんは俯かせていた頭を勢いよく上げる。
駆け寄ってやあ、と手を振った。
「西賀Aって言います。奥村燐くんで合っとるかな」
「ああ。えーと…隣の席のやつだよな？お前も塾に通ってんだっけ」
「そうそう。あ、お兄さんの講義の勉強してんだ」
「え？いや、あいつは俺の弟だけど」
「え？」
燐はショックを受けたような顔をした。その日は慌てて謝り、一緒に勉強をした。
〔二日目〕
塾の教室には志摩くんが居た。他のメンバーはまだ揃ってないようだ。
「やあ志摩くん！今日は魔法円の授業じゃね」
「そうやなあ。どない授業やろな。俺はAちゃんと一緒におれるんなら何でもええけど♡なんならお茶しに行きたい思うんやけど一緒に行かへん？」
「んー。そうだねえ。きっと後ろのお不動さんに許可もらわんとダメやろなあ。志摩くん頑張れ」
すっとその場から一番離れた席へ移動する。志摩くんは背後の人物に肩を掴まれたまま微動だにせず、顔を蒼白にしていた。
〔三日目〕
悪魔歴史学の授業の担当は足立先生だ。先生は黒板と向き合い、今日の学習目標である歴史の一部文章をもうすぐ書き終えるところだった。
「ぐぅー、ぐぅー、うへへ」
何とかして堂々と居眠りする燐を助けたい。わざわざ一個前の席に移動して、小声で彼の名前を呼びながら肩を揺さぶる。
「ううん……？スキヤキ？」
「私はスキヤキじゃない。授業だから起きや」
「え、マジ？起こしてくれてサンキュ」
「次から寝ちゃダメよ」
〔四日目〕
最後の授業である薬学が終わり、皆が帰宅の準備をしてる最中、どうしても気になることがあって勝呂に助けを求めた。
「ねえ勝呂、ちょっとええかな。火傷に効く薬草ってアロエの他に何があるかな」
「それならドクダミとガマの花粉が効果あるな」
「なるほど。ありがとう！勝呂」
「ええよ。それはええけど、女から苗字呼び捨てされたん初めてやわ」
「私も誰かを苗字で呼ぶんは初めてじゃわ。なんか勝呂は勝呂呼びのほうがええなって思ったんよ」
「へえ、そうなんか」
〔五日目〕
「女子とお話できてない…」
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猫叉(プロフ) - 空さん» はい(*´ω`)ゞ応援ありがとうございます((o(｡>ω<｡)o)) (2020年6月4日 21時) (
レス) id: 6d40387773 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 猫叉さん» いえいえ。むしろお節介すみません！これからも応援していますので、頑張ってください！ (2020年6月4日 21時) (レス) id: d888a76c5d (このIDを非表示/違反報告)
猫叉(プロフ) - 空さん» ハッ、ホントだ！！あちゃー(´∩ω∩//｀)早速修正してきます(照)ご指摘ありがとうございました！更新頑張ります♪ (2020年6月4日 20時) (レス) id: 6d40387773 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - いつも更新楽しみに読んでます！ちょっと気になっちゃったので、言わせていただきます。30万の3%は30万×0.03なので、九千円なので、30万9000円の給料になります… (2020年6月4日 20時) (レス) id: d888a76c5d (このIDを非表示/違反報告)
猫叉(プロフ) - そう言って下さると作者のやる気が凄く出ます（笑）閲覧ありがとうございましたっ！例え読んで下さる方が少なくても書き上げてみせます！ (2020年5月29日 21時) (レス) id: 6d40387773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫叉 | 作成日時：2020年5月26日 8時
