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第21話〜背番号12〜 ページ23

第1試合目で
咲美は早速スタメンに選ばれた。

ポジションはFWであり
背番号は12番。

咲美はそのことに大層喜び
練習にも気合が入った。


「彪狼さん、最近嬉しそうだね。
何かあったのかい?」


そのことは一緒に昼食を食べる幸村にも
ひしひしと伝わっており
彼は嬉しそうにする咲美を見て頬を緩めた。


「はい!昨日早速スタメンに選ばれまして……
12番の番号を背負うことになったのです!」


「12番…?」


「12番はお父様が背負っていた番号なんです。
お父様と背負う番号が同じなことを、
嬉しく思い……」


サッカーのことを詳しく知らない幸村は
12という数字に?を浮かべるも
咲美の言うことに納得し
えへへ…と照れたように笑う彼女を見てまた頬を緩めた。


「そうなんだ。
彪狼さんはお父さんのことが好きなんだね。」


「はい。家族思いで仲間思いで……
サッカーも強くて、知的で、
とても優しいお父様ですから。」


楽しそうに、そして誇らしげに父を語る彼女は
本当に嬉しそうに頬を染めていた。
一体どんな人なんだろう……幸村は未だ会ったことのない咲美の父を想像した。
(後で蓮二に聞いたら、
鬼瓦鎖月だって聞いて驚いたけどね……)


ーーーーーーーーーーーーー


12番を背負い
FWとして攻めの要となった咲美。

それを評価する者もいれば、
逆に妬む人もおり
1年生の大半は咲美の存在に指を咥えた。


もちろん、咲美はそれに気付いており
まだ実力の半分も出しておらず
重りやらパワーリストを気付かれないように
装着していた。

人を嘗めている。
バレたらそんなことを言われそうな気もするが
咲美自身そんなことは微塵も思っておらず
むしろ尊敬していると言う。


だがそれが相手を怒らせる材料となり
結局は……


「アンタ、ちょっと強いからって
調子乗ってんじゃないわよ!」


こうなるわけだ……

第22話〜嫉妬〜→←第20話〜実力と気持ち〜



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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…!私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…(言い訳←)なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ!長文失礼しましたっ! (2018年10月1日 17時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月10日 10時

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