第22話〜嫉妬〜 ページ24
「アンタ、ちょっと強いからって調子乗ってんじゃないわよ！」
とある夏の日、
全国大会が間近に迫っている時、
咲美は人気のない場所に呼び出され
今八神たち3人と対峙していた。
「……(なぜこうなったんでしょうか…)」
八神たちは咲美に対して何かしら言っているが
当の本人はその経緯を思い返していて
その話を一切聞いていない。
「(えーと、
確か朝の練習の時に……)」
事の経緯は今日の朝。
練習を終えた時に八神たちに
“話があるから昼休みに校舎裏”と簡潔に言われ
その気迫に渋々頷いた。
……結局、あの誘いに頷いた自分が悪いのか。
咲美は少しズレた思惑で解決し
“ちょっと！聞いてるの！？”と言う八神の怒鳴り声で我に帰った。
「はっ！
申し訳ありません…！
少しばかり考え事を……
それで…何の御用で？」
「っ！！アンタ、本っ当に気にくわない！
部活見学の時も！レギュラーに難なく選ばれることも！」
「は、はぁ…？」
“何を言ってるんでしょうか…”
八神の言葉の意味がわからず
咲美はそう思い疑問符を浮かべる。
そんな様子に
八神たちは表情をさらなる怒りに染め
彼女はついに手を振り上げた。
「！」
だが、それに気づいた咲美は
咄嗟にその手を自身のそれで止め
キッ！とその鋭い瞳を更に鋭くさせた。
「「「っ！！」」」
「なるほど…あなた方が何を言いたいかは
大体理解しました。
ですが、
その嫉妬により手をあげるのはご法度です。」
「っっ……本当に腹立つわ…！
今日は勘弁してあげるけど
今日のこと、誰かに言ったらアンタのお父さん
無職にするから。」
「……」
八神たちは咲美の睨みに怯んだのか
漫画やアニメの悪役のセリフを吐いて
その場から立ち去ってしまった。
もうすぐで授業が始まる。
だがその場に残った咲美は溜息を吐いて
近くの木に凭れかかった。
「……腹立つ…か……」
人の嫉妬は醜い。
特に権力を持ち金も持っている子どもは……
庶民…いやそれ以上に過酷な生活をして来た咲美は人並み以上にその嫉妬を醜く感じた。
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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