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第35話〜姉妹〜 ページ37

「はーん…
私が行った後にそんなことが…」


「……私の言ったことは、
間違っていたのでしょうか…」


「…さあね。
そんなことは私にも
他の奴らでもわからないよ。

ただ、いつまでもそんなうじうじしていたら
みんなに見せる顔がなくなってしまうよ。」


「聖美さん…」


咲美から話を聞いた聖美は
少し困ったように笑いながら
悲しげに俯く咲美の頭を撫でた。


「しっかし、玲名さんに子供がいたとは…
なんとまぁ…皮肉と言うか何というか…
これも因縁なのかね」


「…それ、玲名さんに言ったら怒られますよ」


「あっはは!そうだな!」


「…ふふっ」


どんな時でも他人の気持ちを優先する。
それが咲美の長所であり短所だ。

手間のかかるのやらかからないのやら…
聖美はそんなことを思いながら
咲美の笑顔を見て微笑んだ。


「…あれ、彪狼さん…?」


すると不意に咲美の苗字を呼ばれ
2人は声のする方を見た…
公園の入口…そこには驚いた表情をしている幸村がおり、咲美も目を見開いて彼を見つめ返した。


「幸村さん…」


「立海の幸村か…」


「彪狼さん…そこで何を…?
今日は試合だったんじゃ…」


「悪いね、咲美は私が連れ出したんだ。
だから今日は休みだよ。」


「……あなたは…?」


「豪炎寺聖美、咲美の妹だよ。」


幸村は咲美の隣にいる聖美に
怪訝そうな顔をするも
咲美の妹(しかも女)だということに驚き
目を見開いた。


「(お、女の子だったんだ…
しかも妹…年上かと思った…)」


「……おい、今失礼なこと思っただろ」


「ギクッ)
そ、そんなことないさ…あはは…」


「……まあ、いいよ。
咲美、私は試合会場に戻るけど
お前はどうする?」


「え…?」


「なんだ、その顔は。
私はただ、咲美がいない中でどれだけの実力を発揮するのか気になっているだけなんだが…

お前はどうする?
ここに残るか?」


「ぁ…行きます。」


「よし。んじゃ幸村も一緒に行くか。」


「え…」


「ん?なんだ、お前試合終わった後
咲美の試合見に行く予定だったんだろ?
なら問題ない。早く行くぞ」

第36話〜復活〜→←第34話〜優しい義妹〜



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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…!私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…(言い訳←)なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ!長文失礼しましたっ! (2018年10月1日 17時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月10日 10時

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