第34話〜優しい義妹〜 ページ36
気分は晴れないまま
試合会場へとやって来た立海イレブンだが
咲美はその入り口で見慣れた姿を見つけ目を見開いた。
「来たか、咲美」
「き、聖美さん…」
入り口付近の壁には
ジャージ姿の聖美がおり
彼女を知らない部員たちは？を浮かべ
瞠目している咲美を見た。
「咲美、彼は？」
「……すみませんが、私は女です。」
「「「えっ！！？」」」
「……コホンッ、はじめまして。
私は四天宝寺中1年の豪炎寺聖美と申します。
咲美…彪狼咲美の妹です」
「「「え…えっ！？」」」
しかしその疑問に満ちた顔はすぐに破顔し
聖美の言葉で今度は戸惑い2人を交互に見た。
そんな彼女らに聖美はそっと溜息を吐き
顔を俯かせている咲美に踏み寄ってその頭に自分の手を乗せた。
「聖美さん？」
「ずいぶんと重症だな。
何があったかはわからないが
そのままだと試合に負けるぞ」
「っ…」
「……
すみません、試合が始まるまで
この子預かってもいいですか？」
「え？で、でも…」
「構わない」
「！監督…！」
「今回の試合、彪狼は出さないと決めていた。
試合が始まるまでとは行かず最後まで預かっていてくれ」
「___っ！」
「……わかりました。
咲美、行くぞ。」
「…はい。」
ーーーーーーーーーーーーー
咲美は未だ呆然としながら
聖美に手を引かれとある公園にやって来た。
「ほら、飲みな。
このままだと熱中症になってしまうよ」
「…ありがとうございます……」
そして聖美からペットボトルのお茶を渡され
咲美は早速というようにそれを飲んだ。
それを見ると聖美はそっと口を開いた。
「ずいぶんと気落ちしているようだな…」
「……」
「…話してみな。
そうすれば何かしら楽になるかもしれないよ」
「……」
聖美がそう言うと咲美の背中がそっと撫でられ
彼女は不安気な顔つきで聖美を見た。
目の前にある聖美の顔は酷く優しげで
咲美はそっと昨日あったことを話した…
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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