意地 ページ48
「ありがとね」
丸井「気にすんなよ!こっから1人でほんとに大丈夫か?」
「大丈夫だよ。この時間は電車混まないから」
あれから丸井くんと連絡先を交換して、
当たり前のように駅まで着いてきてくれた
俺も電車乗ろうか?なんて言ってくれたけど、
流石にそこまで迷惑をかけるわけにはいかない
丸井「ならいいけど・・・なんかあったら連絡な」
ブンブンとスマホを振る丸井くん
心配症だなあ
丸井「あーっと・・・気になってたんだけど」
「うん?」
丸井「メール、光クンだっけ?彼氏とか?」
「え!違う違う。転校前に仲良くしてた後輩なんだ」
丸井「ふーん?」
青学のみんなもそうだけど、
なんですぐ彼氏なのかって聞くんだろう
「あ、丸井くんも知ってると思うよ!四天宝寺の財前光」
丸井「え!財前か!へえ〜あいつが・・・にしても彼氏じゃねぇのか〜ふぅん」
「え、なに?」
丸井「いや?で、なんかあったのか?ちらっと見えたけど話聞いて欲しそうだったじゃん」
「・・・ちょっと喧嘩中。青学のみんな泊めたら、何かあったらどうすんのってすごい怒られて」
思い出しただけで腹が立ってくる
・・・もちろん、心配してくれてたのはわかってるけど
丸井「と、泊め・・・はあ、なるほどな。俺は分かるけどな、財前の気持ちも」
「ええ・・・光派?」
丸井「うーん、派っていうか・・・仲良かったってことはAが男嫌いになった経緯も知ってんだろぃ?なのにもうAを守れる距離にいねぇから、もどかしいんだろ」
「もどかしい?」
丸井「そ。男は誰だって好きな子は自分で守りてぇもんなの」
なるほど、好きな子は守る・・・ん?
好き?光が私を
「待って?好きとか・・・そういうのじゃないよ」
丸井「・・・マジか。なんつーか・・・財前も大変そうだな」
呆れたようにため息を着く丸井くん
丸井「お、ほら電車来たぜ。気をつけてな!」
「あ、うん!色々ありがとう。楽しかった」
丸井「っ俺も!ありがとな!」
頬を赤らめながらヘラっと笑う丸井くんに手を振って
電車に乗り込む
ドアが閉まってからも丸井くんは口パクで気をつけて、と言っている、多分
ちょっとかわいい
運良く空いていた一番端の席に座って、
スマホを開く
相変わらず増える光からのメール
すみません、とか返事して、とか
・・・まあ私も意地張ってたとこあるし、
丸井くんもああ言ってたし、
私もごめん、と返しておいた
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時