検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:57,133 hit

意地 ページ48

「ありがとね」


丸井「気にすんなよ!こっから1人でほんとに大丈夫か?」


「大丈夫だよ。この時間は電車混まないから」


あれから丸井くんと連絡先を交換して、
当たり前のように駅まで着いてきてくれた

俺も電車乗ろうか?なんて言ってくれたけど、
流石にそこまで迷惑をかけるわけにはいかない


丸井「ならいいけど・・・なんかあったら連絡な」


ブンブンとスマホを振る丸井くん
心配症だなあ



丸井「あーっと・・・気になってたんだけど」


「うん?」


丸井「メール、光クンだっけ?彼氏とか?」


「え!違う違う。転校前に仲良くしてた後輩なんだ」


丸井「ふーん?」


青学のみんなもそうだけど、
なんですぐ彼氏なのかって聞くんだろう


「あ、丸井くんも知ってると思うよ!四天宝寺の財前光」


丸井「え!財前か!へえ〜あいつが・・・にしても彼氏じゃねぇのか〜ふぅん」


「え、なに?」


丸井「いや?で、なんかあったのか?ちらっと見えたけど話聞いて欲しそうだったじゃん」


「・・・ちょっと喧嘩中。青学のみんな泊めたら、何かあったらどうすんのってすごい怒られて」


思い出しただけで腹が立ってくる
・・・もちろん、心配してくれてたのはわかってるけど


丸井「と、泊め・・・はあ、なるほどな。俺は分かるけどな、財前の気持ちも」


「ええ・・・光派?」


丸井「うーん、派っていうか・・・仲良かったってことはAが男嫌いになった経緯も知ってんだろぃ?なのにもうAを守れる距離にいねぇから、もどかしいんだろ」


「もどかしい?」


丸井「そ。男は誰だって好きな子は自分で守りてぇもんなの」


なるほど、好きな子は守る・・・ん?
好き?光が私を


「待って?好きとか・・・そういうのじゃないよ」


丸井「・・・マジか。なんつーか・・・財前も大変そうだな」


呆れたようにため息を着く丸井くん












丸井「お、ほら電車来たぜ。気をつけてな!」


「あ、うん!色々ありがとう。楽しかった」


丸井「っ俺も!ありがとな!」


頬を赤らめながらヘラっと笑う丸井くんに手を振って
電車に乗り込む

ドアが閉まってからも丸井くんは口パクで気をつけて、と言っている、多分
ちょっとかわいい




運良く空いていた一番端の席に座って、
スマホを開く

相変わらず増える光からのメール
すみません、とか返事して、とか

・・・まあ私も意地張ってたとこあるし、
丸井くんもああ言ってたし、

私もごめん、と返しておいた

赤点→←丸井



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
160人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , テニスの王子様 , 青学   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。