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ー Side るぅと ー
学校の近くにあるカラオケ屋さんに着いて、適当に何曲か歌ったあと莉犬はちゃんと僕の話を聞いてくれた。
初めて好きになった人がAちゃんだから、もちろん今まで付き合った人はいない。
経験がなさすぎてどうしたらいいのかわからない。
この嫌な感情も今まで感じたことがなくて怖いんだ。
莉犬「それはごく普通のことなんじゃない?」
るぅと「え?」
莉犬「ヤキモチ妬いてるんでしょ?それほどAちゃんのことが好きだって事じゃん。確かにさとみくんは完璧だよ。でもさとみくんはさとみくん。るぅちゃんはるぅちゃん。俺はるぅちゃんの良さをたくさん知ってる」
莉犬は恥ずかしくなるくらいたくさんの言葉をくれた。
ツンデレのデレが多いよぉ…。
莉犬「あと言っておくけどるぅちゃんはかっこいいよ。この前も告白されてたし」
るぅと「なんで知ってるの!?」
こんな僕でも好きになってくれる物好きさんはいる。
でも毎回お断りをしてる。
だって僕にはAちゃんしか興味がなくて、他の女の子とは話した事があまりないし、どんな子なのかわからないから。
莉犬「諦めようとか思っちゃダメだよ?Aちゃんだって、るぅちゃんの良さはわかってるから」
るぅと「そうかなぁ…」
僕は諦めなくていいの?
頭の中がどうしたらいいのかわからなくてぐちゃぐちゃになっていく。
落ち着かなきゃ。
るぅと「莉犬ありがとう。ちょっと落ち着いて考えてみる」
莉犬「それがいいよ。俺ちょっとトイレ〜」
莉犬は気を利かせてなのか、僕を1人にさせようと立ち上がって部屋を出ていった。
莉犬「あれ?Aちゃん?」
でも開けてすぐ。
莉犬がAちゃんの名前を呼んだ。
『あ、りぃくん?』
莉犬「すごい偶然じゃん。隣の部屋だったの?」
『ふふっ、ほんとだ。すごいね〜』
…そこにAちゃんがいるの?
莉犬「るぅちゃーん、Aちゃんいるよ」
『ん?あ、るぅくんと来てたの?』
ひょこっと開いていたドアから顔を覗かせたAちゃんは、僕を見つけると『るぅくん〜』と微笑んで言った。
名前を呼ばれるだけでドキドキがうるさい。
やっぱり僕はAちゃんを諦められないみたいです。
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ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - ひーりん。さん» はい! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ともか@推しが尊い連盟さん» わああ毎回ありがとうございます…!来年も是非よろしくお願いします(´˘`*) (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ゆうみさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです(´TωT`)これからもよろしくお願いします!! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - お久しぶりです、ともかです!来年も宜しくお願いします!更新楽しみにしてます! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 好みの作品キタ――(゚∀゚)――!!あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あの!!!!!これからの更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年12月28日 6時) (レス) id: 92d4070df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年9月21日 16時