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第33話:例え ページ34

千鶴say

沖田)千鶴ちゃん。

千鶴)…沖田さん。

沖田)…あの子に逃げられちゃったよ。

千鶴)……Aさんは…きっと悪い人ではないんです…だから、薫に姉さんって呼ばれて…信頼されて…私なんか本当の兄弟でも命を狙われる立場になってしまいました…

それはきっと自分の弱さが招いたことなのだろう…

沖田)あの子からの伝言…その身に何が起きても信念を貫き通せるか…って。

またその言葉…

千鶴)…貫き通します…もう逃げたくないんです…

兄に命を狙われても、どれだけの鬼のみんなが私を嫌っても…

千鶴)…もう、私の居場所は此処しかないんです…

私の瞳から涙が溢れた。

そう、もう居場所はない。
村は焼けた、両親も村の皆も私たちを置いて死んでしまった。
今まで育ててきてくれた父様も私を置いて消息を絶った。
もう此処しか残されてない…

沖田)…大丈夫。

沖田さんの暖かい腕が私を包み込んだ。

沖田)君に何があっても僕たちが守るから…

千鶴)っ……

沖田さんはずっと抱きしめてくれた。
暖かくて、優しかった…


悲しい、虚しい…
あの時何もできなくて、自ら消そうとした記憶は想像を遥かに越えるほど大切なものだった。


薫…
例え貴方が私を憎んでも私の中の貴方は
大事な家族でかけがえのないたった一人の兄さんだったよ…

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年5月22日 3時

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