第34話:離れない ページ35
Asay
A)やっぱり此処は良いね。空気が澄んでて気持ちいい。
薫)ほんと、姉さんが帰って来なかったときは吃驚したよ。
A)ごめんってば。でも、そのおかげで千鶴ちゃんにも会えたじゃない。
薫)…まぁね。……姉さん。もう何処にも行かないでよね…
A)…分かってるよ。
薫)…俺の居場所は此処しかない…
A)うん…
薫の居場所は此処しかない。
そうだ、何処にも行っちゃいけないんだ。
A)此処にいるよ。どこにも行かない。
薫の過去は消せない。
人を憎んで憎んで憎んで憎んで生きてきた。
誰にも分からないくらい…
薫)そうだ、姉さん。今度花見に行こうよ。
A)えっ?
薫)だって、もうすぐ…桜が咲くよ。
まだ寒い季節…
あぁ、そうだ。毎年この時期に…
狂い咲きの桜が咲く。
A)…そうだね、一緒に行こうか。
薫)ありがとう。
そうやって微笑んだ薫。
大事な大事な私の弟…
『…人間なんて嫌いだ!!妹も…みんなみんな死んじゃえばいいんだっ!!』
あの時の悲痛な叫び。
まだ耳に残ってる。
今まで誰にも助けてもらえなかった。
支えてくれる人なんていなかった。
そんな薫がやっと見つけた居場所は此処だから。
A)…薫、ご飯食べようか。私がまた作ってあげるから。
薫)姉さんの料理美味しいから大好きだよ。
A)ありがとう。
『母さん、父さんっ!!』
あぁ、この叫びも耳から離れない…
____________あの時私は何もできなかった
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年5月22日 3時