第26話:涙 ページ27
それからも私への対応は誰一人として変わらなかった。
ただ、千鶴ちゃんだけは私の元へ来なかった。
平助)なんか、本当最近千鶴の様子かわったよな。ボーッとしてるみたいな感じ。
原田)確かにな。
それが私のせいだと誰が思うだろうか。
沖田)すぐに戻るんじゃないの?
沖田さんも至って普通に答えていた。
事情を知っている沖田さんも…
土方)…俺たちは自分のすべきことをしときゃいいんだよ。
平助)と言っても巡察と監視だけだけどな。
斎藤)最近何も起こらんからな。
原田)まぁ、そりゃいいことなんだけどよ。
最近は何も起こらないらしい。
それは、それで暇そうだ。
結局そのまま時間が過ぎるだけだった。
本当に何気ない1日が終わった…
A)千鶴ちゃん。そこにいるんでしょ?
千鶴)………
A)何か答えは見つかった?
千鶴)…貴方にそんなこと言う必要はありません…
A)へー…てっきり言ってくれるものだと思ってたよ。
千鶴)…言いませんよ。
A)ふーん…まぁいいんじゃない?どうせは君次第なんだしね。
千鶴)…貴方こそどうなんですか…この場所にいる理由なんてないですよね…
A)ははっ、とうとう私に出て行ってもらいたいって思うようになっちゃったんだね。そういうのもいいと思うよ。
千鶴)ふざけないでください!!
A)シー。他の人に気づかれちゃうよ?その方が千鶴ちゃんにとって都合がいいかも知れないけどね。
そう言うと千鶴ちゃんは黙った。
A)大体のことは思い出せそうなんでしょ?両親も、弾き人も、兄弟も、村も、仲間も全部。
千鶴)っ!!
A)ふふっ、図星じゃない。どう?辛い?憎い?怖い?……両親やみんなの所に行きたい?
千鶴)黙って!!
A)そう思ってるんなら…
カチャッ…
A)向こうに送らせてあげたいんだけどね。
千鶴)っ…!!
A)…ほら、お兄さんもきっと何かを恨んで、苦しんで生きてるよ…?
その瞬間千鶴ちゃんの瞳に浮かんできた涙はきっと大好きだった場所を思い出したからだろう。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年5月22日 3時