江戸川乱歩*1*【トカゲノシッポ】 ページ4
『乱歩さん、仕事してください。』
『乱歩さん、今日も頑張りましょう!!』
『乱歩さぁぁん!!!!!なんで私のお菓子も食べちゃったんですか!?』
『乱歩さん乱歩さん、電車の乗り方覚えましたか?』
何時も何時も、Aは僕に話しかけてくる。
僕はAが苦手、いや嫌いだ。
何時も、仕事がどうだとか、お菓子を食べ過ぎると体に悪とかい如何とかを
ずぅぅぅぅぅぅぅっと!!!!話しかけてくる。
僕はこいつが嫌いなのに、仕事が一緒になることが多い。
今日だってそうだ。
『乱歩さん、今日も頑張って解決しましょうね!』
事件現場に向かう途中、ニコニコしながら話しかけてくる。
嗚呼、嫌いだ。
如何しようもないくらい、モヤモヤした感情が湧き上がってくる。
「頑張るまでもない!!なんたって僕は稀代の名探偵だからね!!」
キッとAを見ながら叫ぶ。
えへへ、そうでした。って呑気に笑う。
嗚呼、もう!
そんな話をしていれば、事故現場についていた。
『でも、私の仕事は乱歩さんのサポートですけど、何時も乱歩さんが凄い速さで解決してしまうので余り仕事がないんですよね。。』
一人でぶつぶつ言っているAを無視して、超推理を使って犯人を当てる。
今回は事故現場から近所に住んでいる若い男の犯行だった。
犯人を警察が取り押さえるのを僕とAで眺める。
これで今回の仕事はお終い。サッと背を向けて歩き出す。
『いやぁ、今回も私の出番はなかったですね!』
流石です!!!!と、Aが僕の後ろを歩きながら楽しそうに話す。
後ろにいるから表情は見えないが、どんな顔をしているかなんて簡単にわかる。
誉められて、少し嬉しかったのはなぜだろうか。
「当たり前だろう?猿ほどしかない君の頭脳じゃあ僕から出番を奪う事なんて出来ないよ!!
そんなことも分からない?」
言いながら僕の後ろ側にいたAの方に振り返る。
振り返った時______
僕はAの細い腕に押されていて______
『乱歩さん!!!危ないっ!』
銃声が聞こえた
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作者名:arieru:アリエル.ミミズ.トカゲノシッポ | 作成日時:2017年4月22日 21時