過去回想なんて糞食らえ ページ10
貴方side
目の前に艶やかな栗きんとんがある
「ほぉぉおっ!!」
お菊「則之さんから聞いたよ 頑張ったんだって?」
「いやぁ、当然のことをしたまでですよ〜」
お菊「本当、よく頑張ったね」
お菊さんは私の頭をノリユキさんと同様、温かい手で撫でた
お菊「夕餉は楽しみにしててね 豪勢な料理を作ってくれるそうだから」
「本当ですか! ありがとうございます!」
私は此処に来て随分と気が楽になった
奈落も来ない
なんて幸せなんだ!
私は一口、栗きんとんを食べた
・・・
・・・・・・
お菊さんに宣言された通り、豪勢な料理が私の前に並ぶ
ノリユキ「お疲れ様、今日はいっぱい食べなさい」
「はい!!」
鯛美味い!!
こんなに腹を満たすなんてまたもや何年振りか
私は食べ物と、作ってくれた人に感謝して箸を進めた
・・・
「ひゃぁ〜 食べた食べた」
ノリユキ「はっはっはっ ならばよし」
お菊「Aちゃん、来た時とだいぶ変わったねぇ」
たしかに
「そうですね、漸く、私が平和に落ち着いて過ごせる宿り木に辿り着けたようです」
ノリユキ「そう言ってくれると嬉しいよ」
・・・
私は自分の部屋で布団を敷いた
月が綺麗な夜だったんで、涼しい風に当たりながら寝ることにした
沢山伸びをして、沢山食べて、沢山笑って
幸せだ
私は心地いい気持ちで、清潔な布団で寝た
ーーーーー
朧side
Aを漸く見つけた
…無事で良かった
Aの顔を照らす月明り
心底美しいと思った
部屋に入ると俺の影がAに差し込む
長かった髪が短くなっている
髪を掬うとAが少し魘されたがまた穏やかな顔で寝た
朧「…一ヶ月の猶予を与えてやる」
愛しのAの額に口づけをするとAは口角を上げ寝返った
起きているのかと思ったが寝ていることは確かだ
Aが居なくなってからの日々は喪失感が大いにあった
こんなんに成っても、こう思うことはあるんだなと不思議にも思う
愛している、A
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煎餅布団(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!更新頑張ります…! (2018年5月15日 23時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 応援してます!更新頑張ってください!!d=(^o^)=b (2018年5月15日 23時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - ジンジャエールさん» ありがとうございます!私の作品で感動してくださるとは…!感無量です泣 コメントありがとうございました! (2018年1月20日 11時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
ジンジャエール - とってもおもしろいし感動しました!続きを楽しみにしてます! (2018年1月20日 8時) (レス) id: ab2c526f84 (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - 紅夜桜さん» ありがとうございます! 今夜、更新します!お楽しみに!← (2017年11月30日 15時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煎餅布団 | 作成日時:2017年10月8日 14時