146訓 目的 ページ20
新八「神楽ちゃん・・」
コンテナの上で沈む夕日を見る神楽ちゃんの後ろ姿に、新八くんは声をかけた。
新八「いや、神流ちゃんって呼んだ方がいいのかな」
新八くんはいつも通りの笑顔で神楽ちゃんに話しかける。
新八「僕はどっちだって気にしないよ。君がココに帰ってきてくれただけで・・」
神楽「相変わらずアルな新八。余計な気ばかり回して・・・私がバカだったアル」
新八「神楽ちゃん・・」
神楽「散々大きな口叩いて地球を飛び出して、万事屋をバラバラにした私は、何にも変えられなかった・・。いったいどんな顔してココへ帰って来れるって言うアルか・・」
新八「たく、話を聞いても全然理解できなかったけど、君がなんで嘘ついたか解ったよ」
神楽「え?」
新八「君が気に病む事はないよ。君が定春を助けに行かなきゃ、僕らが行ってたさ」
新八くんは江戸を見渡し言う。
新八「おかげで僕らは江戸に残り、その復興に力を尽くすことができたんだ。万事屋は君のせいで解散したわけじゃないよ・・」
そんな二人に向かって話す。
「ちょっと私の事忘れてるみたいだから間に入るけどさ」
新八「Aさん」
神楽「A」
「で、旦那の居場所をそろそろ教えてもらいたいんだけど」
私は万事屋の二人に聞くが
新八「僕らもわからないんです。もうあの人は・・」
総悟「消えてたんだろィ」
コンテナの上に上がってきた総悟は言う。
総悟「これを機にしっかり教えてやらねぇとな」
総悟は二人に教えた。
総悟「旦那は知ってたんでィ。アイツがまだ生きてるって事を」
2年前のあの日に死んだはずだと二人は思っているだろう。
新八「それってどういう事ですか、沖田さん」
驚く二人を他所に、私は呟くように言う。
「わかってるんでしょ?2年前のあの日死んだと思っていた奴が生きていた・・・虚が」
総悟「そのためには旦那の力が必要なんでィ」
「旦那を捕まえるために桂のソバにいたけど、旦那の髪の毛一つ見つける事もできなかった」
総悟「あぁ。だからこそお前らなら知ってるかと思ってな」
「神流ちゃんが神楽ちゃんだとは思わなかったけどね」
総悟「まぁそれはお前の観察能力がないだけでィ。ってことだ、テメェらは旦那を見つけるために手を貸しやがれ」
そんな私たちに新八くんは言った。
新八「・・僕らもわからないんです。銀さんの居場所が・・」
456人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (5月1日 2時) (レス) id: d007c1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 初めまして、私は、シオンといいます。とても素晴らしい作品だと思います。 (2021年2月6日 10時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - 更新待ってます! (2020年4月29日 18時) (レス) id: d8cddd6978 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!頑張ります(^o^) (2019年7月25日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 何度この作品を読んでも面白くて飽きません!長作で大変だと思いますがこれからも頑張って下さい! (2019年7月18日 22時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沖田いずみ | 作成日時:2019年3月21日 18時