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147訓 冗談が通じない ページ21

ーー夜


「まさか新八くんたちも旦那の居場所がわからないとは」


総悟「あぁ、困った事にな」


「これからどうしよっか」


そんな私に総悟は無言で拳銃を手渡してきた。
いったいなんだ・・。


「あの・・コレは・・?」


総悟「さっきあの野郎とやりあってテメェの銃もボロボロだろィ」


「まぁ神楽ちゃんたちとやりあってちょいと修理中だけど」


だがそれがどうしたと聞きたい。
旦那の居場所がわからない以上、武器があろうがなかろうが意味がないと思うが・・。


総悟「よし、じゃあ行くか」


「・・・ん?ちょっと待って」


総悟「あ?」


刀を握り立ち上がった総悟に聞く。


「私に銃を渡して何をしろと?」


総悟「お前なんのために桂のとこにいたんだよ」


「えっと、暗殺?」


総悟「そう、暗殺だ」


「いやでも、とっつぁんと協力しても暗殺できなかった相手だし、桂も旦那の場所がわかるかって言われるとその辺はわからないし」


と私は言うが


総悟「・・・旦那の居場所はいいんだよ」


「は!?」


総悟「いや、こっちがは?なんだが」


すると総悟は呆れた顔で言う。


総悟「お前忘れたのか。俺たちが何のために旦那を探してるのか。そして何のために桂を暗殺するのか」


「・・・えへ」


総悟「よし、そこに正座しろ。介錯してやらァ」


総悟は抜刀すると睨む。


「ううう嘘に決まってるでしょ!?わかってるって!!ちょっと忘れてただけだって!!思い出したって!!ちょっとふざけただけじゃん!!」


総悟「時と場所を考えやがれ。本気で首斬っちまうところだったじゃねぇか」


そう言って刀を鞘に納めた総悟。
もうふざけないようにしよう。
コイツはたまに冗談が通じない時がある。


「で、銃を私に渡したという事は、今から桂を暗殺しに行くって事?」


総悟「あぁ。終兄さんたちも準備できたしな」


「えーでもさっき新八くんと神楽ちゃんとやり合ったし、その前は桂暗殺のためにどんちゃん騒ぎしてたし疲れてんだけど」


確かに総悟よりも人一倍働いてきたのでこんな文句も垂れてしまう。


総悟「あーそうかィ。そんなに死にてェなら先に暗殺してやっても俺はかまわねぇんだがねェ」


再び刀に手を持っていく総悟。
ホント洒落が通じない。
てか何年経っても私ばっか仕事してるじゃないか。


「はぁーわかってるって。どんな手を使っても桂を暗殺するって」


そう言って私は銃を懐にしまったのだった。

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なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (5月1日 2時) (レス) id: d007c1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 初めまして、私は、シオンといいます。とても素晴らしい作品だと思います。 (2021年2月6日 10時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - 更新待ってます! (2020年4月29日 18時) (レス) id: d8cddd6978 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!頑張ります(^o^) (2019年7月25日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 何度この作品を読んでも面白くて飽きません!長作で大変だと思いますがこれからも頑張って下さい! (2019年7月18日 22時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2019年3月21日 18時

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