【黒バス】キミとボクの見るセカイ

セカイ…9 ページ11

______…





「もー！笑わないって言ったのに！」




「すいません、あまりにも単純で…」









て、テツヤ君って意外と毒舌かも…ね？





でも、また笑ってくれた。





私の声で





私の話で






もっと笑ってくれたら嬉しいな。









「でも、嬉しいです。後…勿体無いと思いました」




「え？」




「その人達勿体無い目をしてます。
…………こんなに綺麗なのに」









彼は影が薄い。





それは私も分かってる。





でも





今ここで、こんな沢山の人達の中で






一番存在感があるように見えたのは






黒子君だった。









「テツヤ君！」




「は、はい？」




「私、君に出逢えてよかった！ありがとう、本当に本当にありがとう！！」




「大袈裟ですよ」









大袈裟なんかじゃないよ。






テツヤ君に出逢って、






私と同じセカイを見てくれている気がしたから。







ただ純粋に嬉しかったんだ。









「テツヤ君もモデルやってみたら？今よりもっと色んなセカイが見れると思うのに」





「……………」









でも、まさか……









「僕が住めるセカイなんてありませんよ」




「ん？何か言った？」




「いえ……」








まさか彼が…







「じゃあね、テツヤ君！」




「はい」







あんな事言うなんて……








「………僕には眩しすぎるセカイだ」









この時の私は思ってもいなかった。









______…

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