第四十五話_種明かし ページ7
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『A!!!今すぐ私のために死になさい!!!!』
織田「!!?」
A「………」
突然携帯電話から響いた声に織田は驚き、Aは戦闘を止め織田から距離を取った
A「………はい」
Aは自身が持っていた拳銃を自分の頭に押し当てる
織田「止めろ!!!!」
織田は急いでAの元に駆け寄る
Aは目を瞑り、拳銃の引き金を引いた
___パンッ!!と銃声が鳴り響く
携帯電話から鳴り響いた銃声に鈴音は上機嫌に笑う
鈴音「あははははっ!!死んだわよ!!
残念だったわね!!
あの男は耳栓をしているから反応に遅れたはず!!
あの男の側を離れたせいで生け捕りにするはずだったAは死に
貴方は任務を全う出来ず組織に殺される!!
此れで私の勝ちよ!!!!」
鈴音の笑い声が響くが太宰の表情は崩れず、余裕の笑みを見せていた
そして太宰は携帯電話に向かって話し掛ける
太宰「織田作、彼女はちゃんと捕獲出来たかい?」
___『嗚呼、お前の作戦通りだ。彼女は無事に保護出来たぞ』
鈴音「……………は?」
太宰「残念、君の勝ちは最初から存在しない
君は私たちを手の平で転がしていたつもりだったのだろうけど
実は始めから手の平で転がされていたのは君たちだ」
鈴音「そんな…馬鹿な……
だって、あの男は耳栓をしていてこっちの会話なんて聴こえてないってあの時……
それなのに……何でッ!!」
太宰「織田作はもう耳栓なんてしてないよ」
鈴音「は?」
そう、太宰はあの時「戦闘が始まるよ」という意味で織田と視線を合わせたのではなく
『耳栓はもう外していいよ』という意味で織田と視線を合わせたのだ
太宰「彼女の異能力は人を操ることが出来る異能だと調べれば直ぐに解った
確信が無かったのは最初に云った通り、彼女の声が相手に届いているか否かで発動されるかどうか
だから織田作には始め耳栓を着けて貰った
予め織田作には"読みが当たったら合図をするからその時は耳栓を外してもいい"と云っておいてね」
鈴音「ぁ………あぁ………」
鈴音は顔を真っ青にし身体を震わせる
太宰は鈴音のそんな表情を見ても話を続けた
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時