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第四十四話_命乞い ページ6

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里見鈴音は焦っていた
何故なら先程の二人の戦いを見て確信したからだ


鈴音「(何なのよ彼奴!?

いつもならもうとっくに殺せてる筈なのに!!

何で彼奴はあんなにAの攻撃を避けれるのよ!?)」


Aじゃ、あの男に勝てないと思ったのか
鈴音は急いで非常口の扉を開けようとした


太宰「酷い姉だ。妹を見殺しにするなんて」


鈴音「ぁ"………ッ!!!」


パンッ!!と鈴音の脇腹に太宰は後ろから容赦なく撃った


鈴音「な……でッ……あんたがここにッ!?」


太宰「簡単さ、君は携帯越しだというのに此方の動きを全部把握していた

この倉庫で此方の行動を監視しつつ私たちの死角になる場所を特定して

尚且つ君みたいな臆病者は"自分だけは"逃げれるようにと非常口がある倉庫を選ぶと推測し

機を図って織田作の元を離れて、予め調べておいた非常口に来るだろう

君を待ち伏せしていたという訳さ」


鈴音「ば、化け物………」


太宰「それは君の妹もだろ

あの織田作と互角に渡り合っているのだから

便利な異能力にあの身体能力、首領が欲しがるのも解る」


鈴音「お、お願い!私だけは見逃て!!

あれを殺したければ殺せばいい!!

だから___ッ!!!」


太宰「君は何か勘違いしているようだ」


鈴音「え……?」


太宰「確かに私は『君たちには死んでもらう』と云った

だが彼女の方は『二人組』として死んでもらうだけで殺しはしない

死ぬのは君だけだ、里見鈴音さん」


鈴音「は………な、何でわ……私だけ……」


太宰「うちの首領があの子をマフィアに入れたいらしくてね

あの子だけは生け捕りで君は始末するって元々決まっていたのさ」


鈴音「そう………そうなの………

なら………尚更あれには死んでもらうわ」


ニヤリと鈴音は勝ち誇った笑みを浮かべ、携帯電話を取り出す


太宰「………」


鈴音「最初の会話を覚えているかしら?

貴方は1回Aに話しかけたわよね

でもあれは答えなかった、其れは何故だか分かる?

あれは"私の命令しか"聞かないからよ!!

あれは私の所有物!!人形なのよ!!

だから私が死ねと命令したらあれは確実に死ぬわ!!

ざまぁないわね!!」


そして彼女は大声で云った
もうその顔は妹に向ける顔ではない


憎しみ、嫌悪、殺意を含んだ表情で声音で__


鈴音「A!!!今すぐ私のために死になさい!!!!」

第四十五話_種明かし→←第四十三話_戦闘



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 黒の時代   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時

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