第六十話_"笑み" ページ22
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A「……はぁ……ッぁ………はぁ……はぁッ………」
『気安く私の名前を呼ぶな!!!』
『お前に名前で呼ばれることも姉と呼ばれることも不愉快なのよ!!!!』
過呼吸のようになりだしたAを見て、今度こそ太宰は「首領の処に連れて行く」と言ってAを抱き上げようとしたが……
織田は「待て!太宰!」
太宰「織田作……?」
織田「A」
ポンと優しくAの頭に手を置く
A「!!」
織田「ゆっくりで良い。今お前が想った事を俺たちに聞かせてくれ」
A「……………だ、………太宰」
太宰「!!?」
A「ぉ………お、織田作」
織田「嗚呼……」
A「…………あ、…安吾」
安吾「!?……はい、Aさん」
Aは三人の顔をちゃんと見ながら"名前"を呼んだ
A「………ぁ………ありッ、がとう」
「「「!!!??」」」
三人は"ありがとう"と云った言葉に対して驚いた訳ではない
なら何に対して驚いたのか、其れは
__Aが"笑った"からだ
だが笑顔というには「本当に笑っているの??」というくらい下手くそ過ぎで
微笑んでいるというには口角は上がってない
なら何故三人は"笑った"と思ったのか
そんなの決まってる、彼女が笑おうとしたからだ
例え他者から「笑顔ではない」と云われても、三人は確実に口を揃えて云うだろう
__"今A/さんが笑った"って
そして今日、三人の中ではこう記憶されるだろう
『A/さんが初めて名前で呼んでくれて笑ってくれた』最高の夜だと
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時