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陰徳あれば必ず陽報ありと言うのは本当なのかもしれない。 ページ5

ある春の暖かい日の話。

「今日からお前もポケモントレーナーだぞ!頑張れよ…!」

兄にそう言ってもらったのは数時間前。
その言葉の通り、ポケモントレーナーになったばかりの私は兄同伴でワイルドエリアのこもれび林に来ていた。

兄同伴ではあるが、突然何処かへ行ってしまい、実質ポケモン達を除くと私は一人になっている。

「さがしに行きたいけど〜…ワイルドエリアは危ないし、しかもこの天気じゃ…」

そう。今の天気は"霧"
むやみに動くと私が迷子になってしまうと判断し、モンスターボールが入ったポーチを持ってその場に座り込んだ。

その時だった_

「ラルッ!」

▽草むら から ラルトス が 飛び出してきた!

「うわっ!!…ラルトスっ?!」

私がそんな事を言っていると、ラルトスは攻撃を仕掛けてこようとする。

「戦うつもりはなかったんだけどなっ!おねがいヒメンカ!」

モンスターボールを投げ、ヒメンカを出す。
進化はしていないし、レベルも高くないが反射的にヒメンカのモンスターボールを投げた。

「ヒメンカ、りんしょう!」

綺麗な歌声が林の中に響く。
ラルトスは攻撃を受けながらも"サイケこうせん"をヒメンカに喰らわした。

「ヒメメッ…」

サイケこうせんで浮いていたヒメンカの体が少しだけ吹き飛ばされる。

「ヒメンカ!はっぱカッター!」

はっぱカッターがヒメンカの方へ向かってきていたラルトスの急所に辺り、ラルトスは少し体勢を崩すが、ヒメンカに"ドレインキッス"を喰らわす。

 →←可愛い子には旅をさせよとは何事か。



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作者名:でんぱ | 作成日時:2020年5月5日 16時

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