PLAY BALL（｀・ω・）1 【-base- side story】

合宿(1) ページ4

県内から集められた25名の野球部員。


　名簿を見ると、県内有数の強豪校ばかり。


　今年の夏、代表校になった高校も。


　「大丈夫かなぁ・・・」

　
　こんな中でやっていけるのかな・・・


　「ん、何が？」


　「みんな強豪校ばっかりじゃん・・・」


　「まぁ県選抜だからなぁ(^_^;)
　この中じゃ三高なんて下の方だけどさ、俺たちが行ってアピールできたらかっこいいじゃん☆」


　「そーそー、肩書きなんて気にしないで実力で勝負でしょ♪」


　タク・・・祐樹・・・


　どうやったらそんなプラス志向になれるんですか(笑)


　でも高校名なんて気にしても仕方ないもんね。


　もう現地に来ちゃったんだから。


　予定表に目を通すと、合宿最終日に、俺達と同じように隣の県でも行われている選抜合宿のメンバーとの練習試合が組まれていた。


　25人の中から9人が選ばれる・・・


　「じゃあさ、この最後の試合、絶対3人とも選ばれるように頑張ろ！」


　「お、良いねぇ！」


　「ますますやる気出てきたっ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))」


　「守備位置違うから合宿中はあんまり会えないかもしれないけど・・・絶対出ような！」


　『おぅ！』


―――――
　

　練習は想像以上に過酷だった。


　朝の8時から、夜は室内練習場を借りて21時まで。


　県からの補助も出ているらしく、宿舎や練習設備は満足のいくものだった。


　合宿所の部屋はタクや祐樹とは離れ離れだけど、
　同じ部屋になった3人とはすぐに仲良くなれた。


　とは言っても、2日目以降は部屋に帰ってから喋る元気もなかった。


　『・・・』


　「きついな。」


　「うん。」


　あと5日・・・


　監督が言っていた通り、良い指導者は多いみたい。


　今日も練習中だった変化球の投げ方をみっちり教えて頂いた。


　せっかく来たからには、一つでも多くの事を吸収しないと。


　ベッドに入って少し考え事をしている間に眠ってしまっていた。
　

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