PLAY BALL（｀・ω・）1 【-base- side story】

後日談 ページ11

あとから聞いた話。


　この試合にレッドスターズの関係者が来ていたんだって。


　最後に三振をとった相手チームの4番打者を調査するために来ていたらしい。


　甲子園にも出ていた選手だからね...
　

　俺もタクも全くの無名選手だったが、この試合を見てから注目してくれていたそう。


　レッドスターズのスカウトが学校に見に来ている、と聞いたのは3年生の春ごろだった。


　もちろん他の球団が俺達の存在を知っているはずがなく、
　タクを1位指名、俺を2位で指名した時は『あいつらは何者なんだ』と騒がれた。


　スーパーキャッチの祐樹にももちろん注目していたが、
　祐樹は『もっと色んなことを学びたい』と言って大学進学を希望していた。


　大学でも野球をして、そこからプロを目指すらしい。


　今思うと、偶然ではあったけど、あの試合に関係者が来ていて本当に良かった。


　そんなことも知るはずもなく、俺達3人は三高に戻って行ったのだ。


―――――
　

　次の日からいきなり練習再開。


　俺達が抜けていただけだからね(^_^;)


　「純〜 おかえり！！」


　「ただいま〜(*´∀｀*)」


　「眠そうだな(笑) あ、いつものことか(￣∀￣)」


　「うん、いつものことさ♪・・・じゃなくて！(笑)」


　「お、ノリつっこみ？(笑)」
　

　「疲れてんの(´Д` ) 昨日も帰ってきたの遅かったのに、今日8時から練習とか・・・ふぁ〜」


　あくびがとまらない(笑)


　「あっちは元気そうですけど(＾ω＾)」


　「あっち？ あー・・・タクか、さすがっすね(笑)」


　はやくから学校に来て練習していたらしい(^_^;)


　尊敬するよ...


　「そーいえば、合宿どうだった(・∀・)？」


　「行って良かった!! 球種も増えたし〜♪」


　「おぉ☆ 秋季大会、期待できそー♪」


　「その前に、来週 練習試合あったよなー？」


　「あるある！ 勝たなきゃなぁ...」


　合宿で監督に言われた『甲子園』という言葉。


　秋季大会で良い成績取れば春の甲子園に・・・！


　つい意識してしまう。

　
　練習を見ていた監督から『お前、一週間で変わったなぁ、行かせて良かったよ』と言われ、
　嬉しくなって・・・毎日遅くまで頑張った。


　もっと良い投球を見せたい・・・
　
　監督を甲子園に連れて行ってあげたい・・・
　

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