魔入りました！-その6- ページ18
中庭
『(何故…何故私は此処に居るんだろう)』
「私の名はアスモデウス・アリス
先の入学式で代表の挨拶をするはずだった者だ」
“アスモデウス・アリス”
火炎系魔術を得意とする悪魔
破壊と美徳を司る家系で礼儀を重んじ侮辱されると即プッツンする
ア「先の挨拶…君が抜擢されたのは明らかに理事長の依怙贔屓だ」
『(全く持ってその通りです)』
ア「呪文も理事長の入れ知恵のパフォーマンスだろう
私は実に悔しい！せっかく今日のために制服も新調したと言うのに…」
『(謝った方がいいよね 元は彼が挨拶するはずだったし何よりおじいちゃんが勝手に変更したわけだし)』
ア「晴れ舞台を汚された私には君が優秀な悪魔なのか確かめる権利がある！なぁ！？」
「「「「「「うぉおおお！！！！！」」」」」」
『え！？いつの間にこんなにギャラリーが！？』
ア「私が呼んだ
さぁ、この衆人環視の下
私より実力が上だと言うことを証明して見せろ！
その身を持って！」
そう言ってアスモデウスは火の玉をAへと投げられ爆発が起こるが難なくAはそれを避ける
「流石アスモデウス！火球をあんなに操れる新入生はいねぇよ！
特待生の方は風下だし隠れる場所が少ない
自分に有利な条件で公開処刑だ」
「えっぐいな」
「でも先から当たってなくね？」
それから20分後
アスモデウスはくたくたになってその場で足を着いていたが
一方Aはと言うと汗や息切れにもならず
あたふたしていた
『大丈夫ですか？』
ア「なんっき、貴様何故当たらないしかも何故疲れてないんだ！」
『えっと…すみません』
約２０分間Aはアスモデウスの火球を全て避けていたしかも疲れずにだ
何故そんな事が出来たかと言うと彼女が“半分悪魔”だからである
厳密に言えば悪魔は悪魔までも魔神と呼ばれる悪魔の血を引くAとアスモデウスには差があった
人いやそれ以上の並外れた体力
それと同様の並外れた怪力を持ち合わせていた
Aは幼少の頃から人は自分とは違うと言う事を自覚していた
それゆえ暴力事に巻き込まれることも多かったAは考えた
“逃げる”と言う選択を！
争いの好まない性格のAはひたすら逃げる事を選らんだ誰も傷つけないために選び続けた結果
危ない・痛そう・怖い
と言う避けることに関しては超人以上になっていた
名付けるならそう
“圧倒的危機回避能力”
攻撃力-?-
防御力∞
Aは良くも悪くも“無害”な存在である
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作者名：エイボン | 作成日時：2020年5月1日 22時
