検索窓
今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:163,840 hit

魔入りました!-その7- ページ19

「特待生すげぇな」

「アスモデウスはあんなにバテてるのに息切れ一つも起こしてないぜ」

「まだ一回も攻撃してないしな」

「えっ?攻撃するまでもないってことかよ」

ア「私など…攻撃するに値しないということか…」

『ち、違います!…私なんて虫けらみたいな存在で』

「てめーは虫けら以下だとよ」

「ささっと尻尾を巻いて逃げろだとよ」

『違います!』

ア「ッッッなんたる侮辱!!」

するとアスモデウスは炎で剣を作って構える

ア「魔術が効かぬなら武術でねじ伏せるのみ…八つ裂きにしてくれる!!」

そう言ってAに向かってくるアスモデウスだがAは咄嗟に刀袋を手に持ち受け流す
これぞ圧倒的危機回避能力の応用である

「きゃあああ!!」

だが受け流した先には1人の女子生徒が居た
アスモデウスは怒りで我を忘れ前が見えていない
思わず刀袋を投げてアスモデウスにしがみつくAだが勢いが強く止まりそうにない

『た、倒れ』

その時、Aの脳裏にある言葉が浮かんだ

“その1日転ばなくなるよ”

ドォーン!!と言う音が鳴り響き辺りには砂埃が蔓延している

後にこの決闘を見た者は語る
そうそれはそれは見事な…

ジャーマン・スープレックスであったと…

『(お、終わった)』

かくして
Aの入学式は有事に終わり…
校内新聞にて
“入学式で禁忌呪文を詠唱しその日の内に首席の頭をかち割る
特待生(サラブレッド)Aの大悪行(かいしんげき)!!”
アスモデウスにジャーマン・スープレックスをかけたAの写真付き

理事長室では
その校内新聞がでかでかと引き延ばしにされていた

サ「流石は我が孫Aちゃん!カッコいい!」

『どうしよう!!まさかあんなことになるなんて!!謝らないと!!』

すると理事長室の扉が開かれ現れたのはアスモデウスだった

『キャ…アスモデウス君』

魔入りました!-終&スキ魔-→←魔入りました!-その6-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エイボン | 作成日時:2020年5月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。