2.octopus ページ3
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『てか酒飲んでんじゃないならなんでそんなプルプルしてんの?実は歳なの?』
「違いますよ…。僕達はつい先日陸に上がったばかりなのでまだ足に慣れてないんです」
『はあ……………はあ?』
「ふふ。実は僕達、人魚なんです」
「珊瑚の海から来たんだぁ〜」
『マジか』
人魚だったのか………
そりゃ隣でプルプルされてても分からんわ。
『俺人魚に会うの初めて』
「おや、そうなんですね」
「俺とジェイドはウツボの人魚!」
『ほお…ウツボ………だからそんなに背デカいのか』
『………………………で、お前はなんの人魚なの』
「…………………………コ………」
『は?』
「…………………………タコです」
『へえ………………………タコの足って切ったらまた生えてくんの?』
「もしかして食べようとしてます?」
またこちらを睨んでくるタコ眼鏡の足をちょんと蹴ってやる。するとガクゥッッと綺麗に膝から崩れ落ちた。
『ヒィwwwwww』
「ちょっとあなたッ………性格悪すぎでしょう!?!?」
『ごめんてwww』
崩れ落ちたまま座り込んで立てなくなっているタコ眼鏡。それを見た双子も爆笑している。
『マジごめん超反省してる。ほら、お前の番来るまで…フッ……肩貸してやるから……ブフッ』
「どこら辺が反省してるんです???」
何やら文句を言っているタコ眼鏡は無視して、左腕をグイッと引っ張って立たせる。そのまま腕を自分の肩に回して体重をかけさせた。
『ちょっとは楽っしょ?』
「まあ……はい………」
「えぇ〜〜アズールだけずるい!モーリーちゃん俺も〜〜〜!!」
「僕も失礼します」
『潰れるわアホ』
三人分の体重に必死に耐えながらコイツらの番になるのを待つ。今度は俺の足がプルプルしてるわ!
俺達が喋っているうちに随分と寮分けも終わり、案外長い間耐えなくても良さそうだ。良かった、そうじゃないと俺が死ぬ。
迷惑三人衆の番になり、手を振って別れた後、暫くしてから自分の番が来た。
鏡の前に立ちパサりとフードをとると、鏡の間は一気に騒がしくなる。
「汝の名を告げよ」
『A・グレイド』
「A………汝の魂の形は………
…………………イグニハイド寮」
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明理(プロフ) - ねぇ続きッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!ってなりました('-' )スンッ更新待ってます!! (2022年5月22日 18時) (レス) @page11 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - 動かない点Pさん» 嬉しいです〜!!これからも更新頑張ります…!! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - ソーダ錫さん» わああ嬉しいお言葉ありがとうございます…!応援とても力になります! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
動かない点P - こういう話待ってました!ありがとうございます…! (2021年5月4日 2時) (レス) id: b1d96eb9b0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - 面白い。好き。応援してます。 (2021年5月3日 20時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ柚子 | 作成日時:2021年4月11日 3時