青色の君へ【ツイステ】

3.dormitory ページ4

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フードを被り直して、イグニハイド寮の寮生達が並んでいる列に向かう。






…………………え？なんか俺怖がられてね？



心做しか、というか確実にイグニハイドの新入生達にビビられてる。


俺何もしてないよな？と首を傾げながら列の最後尾に付いた。俺の前に並んでた奴がフードの端を握りながらヒッと悲鳴を上げたんだけどなんで？？？

入学早々バケモン扱いでもされてんの？笑えねえわ。



よく分からんので俺はこれ以上考えることをやめた。









無事に全員の寮分けが終わり、各寮長の後について寮に向かう。


おお、イグニハイドってすげえ暗いのな。おまけに寮生も暗いのな(失礼)。


寮の外観を見てそんなことを思っていた俺だったが、中の様子に思わずおお…！と感嘆の声を上げた。

すごい、めちゃくちゃハイテクだ。おそらく最新の機器と最高の技術が揃ってるんじゃないか？ゲームが好きで機械系が得意な俺には最高にピッタリな寮の予感がした。





そんなことを考えているうちに寮の談話室に着く。


寮長がかなり手短な説明を終えると、新入生達はみんなさっさと自分の部屋に帰ってしまった。

俺も帰ろ〜っと、




『…………ん？』




視界の端で青い炎がゆらりと揺れる。


その正体を確かめるべくそーっと近づくと何やらブツブツと話す声が聞こえた。

青い炎は………髪？



｢はあ……やっと部屋に戻れる…早く帰ってイベストクリアしなきゃいけないっていうのに新入生が談話室にいるから通れないし………でも今日はずっと楽しみにしてたゲームの新作をやっとプレイできる…！フヒヒッ、拙者がこの日をどれだけ楽しみにして｣

『あの』

｢〜〜〜ッ！？！？！？｣

『うお、』



後ろから声をかけたらビクッッッと驚く先輩？につられて俺もビクリと驚く。



｢い、い、いつからいたの！？ていうか拙者になんの用！？い、忙しいからもう帰っていいかなっていうか帰りますさような｣

『それ！続編の３ですよね！？今日発売なのにもうゲットしたんすか！？』

｢…………え？こ、このゲーム知ってるの？かなりマイナーなゲームだけど…｣

『俺このゲーム超好きなんですよ。入学式と発売日被ってたんでネットで頼んだんですけど…』

｢…………ちなみに１と２は？｣

『もち、クリア済みです。番外編も抜かりなく』

｢満点｣





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