欺瞞の劣等・無気力ラブ様リクエスト ページ20
どうやったって、昔の
何で何処か他人事のように言うのかと言えば、それは慥かに私が他人事のように感じているからである。ふっと唐突に襲い掛かるそれに対して、体は震え呼吸は荒くなり、寒くなんてないのに
……だけれどその中で、自分がまるで自分じゃないように感じている何かがいることも、また同じだった。
感情が同期していないとでも言えば良いのだろうか。そう表した方が適切かもしれない。恐怖を感じているのは確かなはずなのに、そこの部分だけは何も感じていない。まるで傍観者のようだ。
──何の皮肉だろうか。
『はあ"……、あ"〜〜〜……』
ものすんごい野太い呻き声を発すのは誰であろう勿論私である。いやだって此処私の部屋だから私以外にいねえし。
畳みの上に大の字になって寝転んで、腕を瞼の上に置く。そうすれば泣かないような気がした。誰にも見られないような気がした。……いんや、多分、ただ単に外の世界を見たくなかっただけだろう。それを欺瞞で装飾しただけだ。
そうやって呻いていた。彼女を��あの時��助けられなかったことが悔しくてたまらなかった。
「……何をやっているんだ、
『コッチの台詞だよバカ。お前完全に不法侵入やぞ』
呆れたような声が降って来たかと思えば、それはジイドだった。最近来るの多いなお前と言うと、「サクノスケにお使いを頼まれたので、そのついでだ」と言われた。
お前パシリにされてんじゃねぇかっていう言葉は、ギリギリのギリで飲み込んだ。多分言っちゃいけない奴だこれは。ていうか本人も気づいてねえだろ。
「泣いていたのか？」
……お前友達いねえだろ、と言った。彼は「貴女やサクノスケは違うのか」と驚いた顔で言った。
私は変わらず、瞼の上から腕をどかそうとはしなかった。彼も無理にそれをどかそうとはしなかった。ただ私と一緒になって畳の上に座り込んだ(私は寝転んでいたという方が正しいが)。私は何もしなかったし、彼も同じように何もしなかった──ただ二人きりの空間で、呼吸を続けていた。
『……もっと行動しろって言われたことねぇ？』
「生憎と命令ばかりで動いて来たタチでな」
『あぁそうだったか。……ま、でも良かったわ』
「何か作ってやろうか」
『お前何作れんの』
「カレー」
『だと思った』
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もち明太子 - リクエストで原作の文ストの人たちとの絡みを見てみたいです (2022年8月30日 20時) (
レス) @page44 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ヴェルレエヌさんって一応生きてますよね。ってこと夢主とヴェルさん(ヴェルレエヌ)の絡みが見てみたい！ (2022年6月25日 11時) (レス) @page44 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - リーフさん» コメントありがとう御座います！！やりたいですね(真顔)。凪は基本周りの全員を自分よりすごいと思っているのであんまりキレないですね(笑)。リクエスト書くのは非常に遅くなると思うんですがやらせていただきます……！ (2022年1月26日 16時) (レス) id: cabf6df670 (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 本編でもコメントさせていただきましたが…番外編も超面白いです。それで大変恐縮なんですが…凪ちゃんが太宰さんやらにガチギレしたのみたいです。なんか静かに怒る人ほど怖いアレ。リク大変失礼ですがお願いします！！！（土下座） (2022年1月20日 18時) (レス) id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - 本当にありがとうございま！！感謝で！！あと、Twitterのアカ作ったのでフォローさせて頂きまし！！これからも応援してま！！本当に毎回毎回リク受け付けて下さりありがとうございます！！感謝しかないです！！ (2021年1月11日 16時) (レス) id: 71f36505fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2020年1月30日 17時
