よし、番外編へ行こう。と思った今日この頃。【文スト】 参。

そうじゃない・無気力ラブ組様リクエスト ページ19

……えー、あのですね。



大変莫迦だということは重々承知してるんですが、実は私もう何度目かの誘拐をされたんですね。今回はガチめ(いやガチ以外の誘拐なんてないとは思うけれど)の誘拐だったんだよ。マジで知らない人達に麻袋みたいなの被せられて、いやもう一周回って菩薩だよね。すげぇ達観したみたいな表情だったわ。


水をぶっかけられたりしてね、今回は本気で終わったなと思った。というか探偵社の弱みとか知らねーよ、どう考えてもある訳ねぇだろうが。あの探偵社やぞ？？ 最年少の賢治君でさえ車を軽々と持ち運べる武装探偵社やぞ？？ 弱みなんかある訳ねーだろうが！！(キレ)

いやまぁ乱歩さんの超推理とか何とかで結局助かったんだけど。ちなみに水をぶっかけてきたのは私に何か機械が取り付けられている可能性を考慮してのことだったらしい。誘拐犯全員が正座で泣きながら説明してきて、もう無だよね。さっきまで私のこと散々に扱ってた奴らが逆にこうなっちゃって、逆に「大丈夫ですか？」って云いたくなったよね。


……本題は此処からなのだ。

あの本題というかなんというかっていうレベルなんだけれども、もうあの、やばい。語彙力を喪失するぐらいにはヤバい。



「あぁ凪ちゃん、その仕事私がやっておくよ」

『エッでも』

「いーからいーから」



だとか。



「凪、その荷物持つよ」

『いやご遠慮したく』

「重いでしょ、それ」



だとか。



「凪かァ？ 良い酒が手に入ったんだ、今から飲みに来ねェか」

『いやぁ、一応未成年なんで』

「あーそうだったな。悪ィな、時間消費しちまって」



だとか。



「凪さん、今度黒蜥蜴で打ち上げするのですが来ますか？」

『喜んで行きますが……ドッキリですか？』

「何故そうなったんですか？」



だとか。


いや！ あのね！？ 優しくしてくれるのは嬉しいよ、それは嬉しいんだけどもさぁ！？

皆何でそんな優しくしてくれる訳、太宰さんが自分から仕事をするなんて目が点になったし敦君は私が荷物を持ってたらむしろ重ねてくるし中也さんはいや最初から優しかったわ広津さんも待って最初から優しかった。




……マジで探偵社よりもマフィアの方が優しいってどういうこっちゃねん。

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