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『Moonlit night』 1 ページ21

"雷門中と練習試合?"



"ああ、総帥が今度お前も同行しろと言うんだ"



"どうしたんだろ。"



ドリンクを作ってコーンを回収していると、鬼道がAに伝えた言葉だった。



彼らが中2、Aが中3になったが、Aは中学3年間一度も試合に同行できなかった。



影山は彼女を世間に公にしたくなかった。



理由は分からないが、Aはこれといった反論なしにうなずいていた。




3年間、自分が育てたサッカー部の試合を見られないように阻止しておいて、今になって突然言葉を変えた影山に、Aは疑問を抱いた。



自分に見せたいものでもあるのかな。 Aは止まっていた足を体育倉庫に再び運び始めた。




--



雷門との練習試合の日が近づき、帝国サッカー部を乗せたバスが動いた。




まだ気が済まないAを見て、佐久間と鬼道がAに声をかけた。




"雷門、名前さえ聞いたことのない弱小チームなのに、どうしてそんなに不安なんだ?"




"いや、………ちょっと なんか……"




"いったい何が?"




".…….私もよくわからないの。"




複雑な頭を抱えながら隣に座っている佐久間の肩に顔を埋めるA。



瞬間的に固まってしまう佐久間が気に入らないのか、眉毛がぴくっとする鬼道。



だんだん赤くなる佐久間を知るはずのないAは、ずっと影山についてばかり考えていた。




結局、鬼道が佐久間とAを引き離したのは後の話だ。





ーー



いよいよ
本編です!



過去がかなり長くなっちゃいました…ごめんなさい( ;∀;)



これからもよろしくお願いします!

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作者名:バナナ牛乳 | 作成日時:2020年4月2日 1時

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