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21日目 ページ23

私の部屋の前につくと、開けろと言うように、にゃあ、と一言。


仕方なく開けてやると部屋に入り、ぼふんとヒトになる。


「そっか、あんた忘れてたんだねぇ」


なんのこと?あ、泉とイズミのこと?


泉が察したように話始める


「えっと、泉のことはAしかしらない。

俺と、Aの二人だけの秘密。」


二人だけの……秘密


「だから、皆の前では猫として扱ってね」


『りょ、りょーかい!』


するとポケットからさっきお母さんにもらった猫のキーホルダーが落ちた。


『これ、ほんとにイズミそっくり。』


「そう?」


『え?思わないの?』


なんか、楽しいな。


毎日、こういう会話してたのかなー、なんて


記憶がなくなる前の想像をしてしまう。


とたんに体に激痛が走る


『っう、うぅ……』


「え、A?」


泉の声が聞こえる。


ドタバタと親の足音。


泉はイズミにもどり、私は意識を手放した

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作者名:みかん | 作成日時:2017年1月30日 18時

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