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気持ちを抑えて黒子に疑問に思っていた事を聞いた。
「そもそも何で黒子は俺がAさんの事で悩んでるのが分かったんだ?」
Aさんの話は緑間にしかしていないし、彼は口が固いから相談事を勝手にぺらぺら他の人に広めたりはしないはずだ。
「実は前々から赤司君とAは何かしらの形で繋がってるんじゃ無いかなって思ってたんです。
赤司君がAの好きな本を、しかも普段読まない様なジャンルのものを読んでるから珍しいなと思っていたら、次は逆にAが赤司君の好きな本を読んでるなんて偶然にしては出来すぎてると思いませんか?
それと赤司君の様子がおかしくなり始めた時期とAの元気が無くなった時期が全く同じだから、喧嘩でもしたのかなって気になったんです。」
好きな本の紹介をしたのは2ヶ月くらい前の出来事のはずだ。
かなり早い段階で黒子は気付いていたんだな。彼のその観察眼には感心せざるを得ない。
俺は黒子に今までの事を全部話して相談してみる事にした。
黒子は最後まで真剣に話を聞いてくれた。
「___で、Aさんと仲直りしたいんだ。黒子、どうすれば良いと思う?」
黒子の答えは想像以上に簡単なものだった。
「そうですね、僕としては赤司君のその気持ちを直接そのままぶつければ良いと思いますよ。」
この単純さで、俺は今まで深く考え悩みすぎていたんだと気付かされた。
途端にふっと気持ちが楽になった。
「...そうだな。それが1番良い気がするよ。助かった、ありがとう。」
「いえいえ、頑張ってくださいね。」
そう言った黒子は優しい顔をしていた。
放課後、教室に誰も居ないのを確認してAさんの机の中に手紙を入れた。
『お久しぶりです。
今日の昼休み、屋上で待ってます。』
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ハルシオン(プロフ) - あかりさん» お待たせしてしまい申し訳ないです!マイペースな更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2020年4月26日 9時) (レス) id: 30d10de691 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 久しぶりの更新ですね!ずっと待ってました!これからも応援してます。 (2020年4月25日 19時) (レス) id: 5afa9add86 (このIDを非表示/違反報告)
ハルシオン(プロフ) - さそりさん» 文通してる気分になっていただけるなんて光栄ですありがとうございます!これからものんびり無理のないように更新していきますのでよろしくお願いします! (2019年9月24日 22時) (レス) id: 30d10de691 (このIDを非表示/違反報告)
さそり - 最新まで読みました。赤司君との、ぶんつう(手紙交換)をしてるような気分になってます!!面白いです!!これからもゆっくり更新頑張ってください!! (2019年9月23日 9時) (レス) id: 1ae7afba2c (このIDを非表示/違反報告)
ハルシオン(プロフ) - 静華さん» ありがとうございます!のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いしますです|ω・) (2019年9月22日 20時) (レス) id: 30d10de691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルシオン | 作成日時:2019年9月14日 23時