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3ー2 ページ22

ヒグマに見つかることを想定し退路に登り木のある道を選ぶ

タシロを投げヒグマに刺さったとしても命までは届かない。塗った毒で殺すのだ

毒がたとえ強力でもヒグマはある程度動けてしまうため逃げ道がいる

木登りは得意だ。落ち着けば大丈夫

『…?』

川を見るがヒグマは見当たらない

鹿か魚が跳ねたのだろうか

ヒグマでなくてよかった

『!?』

川岸のそばで何かがうごめく

鹿ではない

木から飛び出し走り出す

『人だ!』

川に人が倒れている

『……兵隊…?』

隊服の男だ

『もし!…もし!…、聞こえますか?!』

毒の塗ったタシロや邪魔になる手荷物を全て置き声をかけるが反応せず

『いけない…!』

顔が腫れ上がっており苦しそうな荒い呼吸

慌てて雪をかき地面を剥いて毛皮をひいた

これだけでは面積が足りないが落ち着いたら落葉樹の葉を足に敷こう
毛皮を売ってしまったタイミングの悪さを悔やんでも仕方がない

『!』

そこへ男の両脇に手を回し気づく

『腕が折れてる…』

焦らず走り
枝を1本メノコマキリで切り戻る
手荷物を置いた場所に布から外した刃物を置く

男の腕に枝を添え布をグルグル巻いて固定

3ー3→←3ー1



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作者名:( 'ω') | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月13日 18時

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