今日:14 hit、昨日:14 hit、合計:72,074 hit
小|中|大
3ー2 ページ22
ヒグマに見つかることを想定し退路に登り木のある道を選ぶ
タシロを投げヒグマに刺さったとしても命までは届かない。塗った毒で殺すのだ
毒がたとえ強力でもヒグマはある程度動けてしまうため逃げ道がいる
木登りは得意だ。落ち着けば大丈夫
『…?』
川を見るがヒグマは見当たらない
鹿か魚が跳ねたのだろうか
ヒグマでなくてよかった
『!?』
川岸のそばで何かがうごめく
鹿ではない
木から飛び出し走り出す
『人だ!』
川に人が倒れている
『……兵隊…?』
隊服の男だ
『もし!…もし!…、聞こえますか?!』
毒の塗ったタシロや邪魔になる手荷物を全て置き声をかけるが反応せず
『いけない…!』
顔が腫れ上がっており苦しそうな荒い呼吸
慌てて雪をかき地面を剥いて毛皮をひいた
これだけでは面積が足りないが落ち着いたら落葉樹の葉を足に敷こう
毛皮を売ってしまったタイミングの悪さを悔やんでも仕方がない
『!』
そこへ男の両脇に手を回し気づく
『腕が折れてる…』
焦らず走り
枝を1本メノコマキリで切り戻る
手荷物を置いた場所に布から外した刃物を置く
男の腕に枝を添え布をグルグル巻いて固定
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ