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凛月side
凛｢本当、調子狂う･･･。｣
城内をフラフラ歩いていると、見慣れた4つの顔があった。
？｢お、リッツだ！うっちゅ〜☆｣
？｢ちょっとぉ〜、遅いんだけどぉ？｣
？｢凛月先輩、どこに行ってたのですか！？探しましたよ！｣
？｢集合時間はとっくに過ぎてるわよ？｣
凛｢あ、ごめんごめ〜ん。｣
そう、俺たち５人はfineに仕える｢Knights｣。
王子と王女、そして国民を守るための騎士。
泉｢本当、どこほっつき歩いてるんだか。｣
凛｢まぁまぁ、そう怒らないでよ。｣
嵐｢凛月ちゃん、遅れた理由ってもしかして･･･。｣
凛｢ナッちゃんが考えてることで当たりだよ。｣
司｢またA様とお話されていたんですか？｣
凛｢うん、ちょっとね。｣
レ｢どんな話したんだ？あっ、ちょっと待って、考えるから言わないで！｣
凛｢答えがあってたとしても、｢はい、そうです｣なんて言わないからね。｣
レ｢え〜、ずるい！気になる！｣
凛｢秘密〜♪｣
泉｢はいはい、その話は終わり。さっさと仕事するよぉ。｣
レ｢んー？今日の仕事って何だっけ！｣
司｢また覚えてないんですか！さっき言ったじゃないですか！｣
レ｢え、そうなの？｣
司｢はぁぁー･･･。街の見回りですよ。最近ひったくりの通報が多くなっているので、様子を見に行くんですよ。｣
凛｢そんな仕事、俺たちがやるようなことじゃないよね。｣
嵐｢まぁ、そう言わずに。ほら、A様のためにも、ね？｣
コソッと耳元で言われた。
俺の気持ちを知っている唯一の存在。
凛｢なら仕方がないんだけど。王子のための仕事ならやりたくないね。｣
街を歩いて様子を見るのが騎士だなんて、違和感しかない。
王子と王女を守ってこその騎士な気がする。
だから、王女を守った方がよっぽどいいのではと思ってしまう。
凛(ただ、会うための口実なのかもしれないけど。)
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作者名：するめ | 作成日時：2022年4月4日 11時
