4新たな光 カカシside ページ5
カカシside
冷蔵庫を開けると、ストックしておいたはずの冷凍用品が全てきれていた
最近は任務が忙しかったせいかろくに食べ物を食べていなかったから気づかなかったか
「まあ、非番だし買い物行っとくか」
近くの八百屋に立ち寄った時だった
「おい!うちはA、探したぞ!!あの時の行動後悔させてやる!!やれお前ら!」
ガキ大将的な少年とその子分たちが一斉にうちはAと呼ばれた少年に襲いかかった
うちは…か。どんな戦い方するんだ?最近の子供は
ほんの興味本位だった
「めんどくさ、影分身の術」
心底面倒くさそうに言ったうちはの子供はオビトに目がそっくりだった
それにあんなに小さいのに影分身の術ってしかも10体も、さすがエリート
影分身10体を置いた後本体は屋根に飛び上がるもののガキ大将が気づくわけもなく薄ら笑いを浮かべながらガキ大将たちを眺めている
性格はオビトというより俺っぽいな
俺はその少年に興味が湧いて自分も屋根に飛び上がり話しかけた
Aという名前で、まだたったの4歳だというものだから呆気に取られた。
俺も簡単に自己紹介をした後だった
「...なんで、そんな悲しい顔して話すんだ?」
そんな表情をした覚えはなかった
だけど、Aには分かるようだった。Aも悲しいことがあったらしい。
「友達がいて、年上の。その人が亡くなった。 」
きっと任務で亡くなったんだろうな。その歳で人の死を体験するのか。もう戦争は終わったのにな
俺は、いつのまにかAに自分のことを話していた。
『そうか、俺も同じような事だよ。唯一友と呼べるような、本気でぶつかり合えるような仲間を失った。その友の大切な人も守れなかった。』
「だったら、俺が友達になる。本気でぶつかり合えるような仲間になる。それに俺は絶対にいなくならないよ。なんたって俺はあのうちは一族だからね」
"オレはあの、うちは一族のうちはオビトだぞ!!
いずれお前なんか追い越してやる!!"
そういえば、あいつも同じようなこと言ってたな
結局、追い越される前に逝っちまったけどな。
だけど俺はこんな小さな4歳にとても救われた
最近は生きる意味なんてあるのかって思っていたけど俺はもうちょっと
Aの成長を見守りたい。
俺に何も失くなってから、初めて楽しみなことができた。
言うなればAは、俺の新たな光だった。
続け
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日下部(プロフ) - カイトさん» ありがとうございます!地道に頑張ります。 (2020年11月30日 2時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続き面白いです!応援しています! (2020年11月29日 23時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きをかいてください! (2020年10月10日 21時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - 茶々丸さん» 楽しみにして頂いてありがとうございます!とても嬉しいです!! (2020年8月29日 22時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - この小説めっちゃ好きです!兄弟っていいですね!続き待ってます!!! (2020年7月26日 9時) (レス) id: e8b7734ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日下部 | 作成日時:2019年9月25日 21時