30話 病室 ページ32
薬の匂いやら花の匂いやらで充満している、ふわふわとした心地がする、誰かの手のぬくもりと必死に俺を呼ぶ声がする。
でも、もう少し寝ていたい気分なんだけど
俺はゆっくりと上半身を起こした。
「A!起きたのか??」
『カカシさん…俺、兄さんが』
俺がいい終わらないうちにカカシさんは俺を抱きしめた。
「すまない、本当にすまない。A」
俺はカカシさんの暖かさと、イタチ兄さんへの同情と何も知らない、知らせてはいけないサスケへの罪悪感とで感情を抑えきれなくなり声を出して泣きじゃくった。
カカシさんは、俺が落ち着くまで頭を撫でてくれた。
サスケはどうしているんだろう昨日きっと少しだけイタチ兄さんに会ったはずだし、やっぱり大好きな兄だっただけに裏切られたという感情がデカいだろうから
きっと性格も少しひねくれてしまうんだよな。
俺がいたとしても、イタチ兄さんを恨む気持ちは原作と同じだ。
そんなこと考えながら涙と鼻水でびしょびしょのカカシさんの胸からそっと離れた。
『ごめん、びしょびしょにしちゃった。』
「なあに、気にすんな。お前が泣けて良かった。今日はゆっくりしてなよ。俺は帰るよ。また明日ね」
『うん、ありがと。カカシさんがいてくれて良かった。』
カカシさんは、ニコッとしてから背を向けてひらひらと手を適当に振ってから病室を出た。
俺は、ベッドに横になるが眠れない
サスケを探しにでも行こうか。
つづく
おそくなってすみません土下座
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日下部(プロフ) - カイトさん» ありがとうございます!地道に頑張ります。 (2020年11月30日 2時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続き面白いです!応援しています! (2020年11月29日 23時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きをかいてください! (2020年10月10日 21時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - 茶々丸さん» 楽しみにして頂いてありがとうございます!とても嬉しいです!! (2020年8月29日 22時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - この小説めっちゃ好きです!兄弟っていいですね!続き待ってます!!! (2020年7月26日 9時) (レス) id: e8b7734ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日下部 | 作成日時:2019年9月25日 21時