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episode3 ページ5
「A、見廻り行くぞ」
「はい」
基本こいつは、何も喋らない。
「なぁ」
「なんでしょうか」
「お前、人を好きになったことあるか?」
Aは急に歩みを止める。
少しだけ躊躇ったように見えたが、すぐに答えが返ってきた。
「………今まさに恋をしているかも知れません。ですが、叶わない恋と思っております」
「………お前なら、すぐにでも恋人ができそうだが…」
俺の言葉に、Aは悲しそうな顔をする。
「…こんな化け物、好む人などいませんよ」
「いや、俺は少なくとも1人知っている。
……お前に、惚れている奴をな。」
俺は少し笑って言った。
そう。俺は自覚したのだ。
Aに恋をしたことを。
たとえ夜兎族の末裔だろうと、たとえ感情を無くしているとしても。
叶うなら、お前の隣で………
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作者名:祐衣ヾ(*ΦωΦ)ノ土方love | 作成日時:2017年8月3日 15時