《甘い誘惑》―紫原 ページ11
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※紫原君オチ
※帝光時代
※橙乃ちゃんは好きな人いません
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気がついたら隣にいて
俺の分まで食べ尽くしちゃうような人。
と思ったら俺の好みドストライクのお菓子作ってくれたり
「おいおいトトロなのか巨人なのかハッキリしろよbigboy」
とか意味わかんないこと言い出したり
暑いとか言って限界までスカートたくしあげたり
完全に俺を全く男として見てないし、ムカツク。
今日もそれは相変わらずで、なんでか無償に腹たって
「ねぇ、うのちん俺のこと好き?」
ちょっと意地悪のつもりで聞いてみる。
「え、好きだよ?」
当然じゃん、とでも言いたげな視線で
それは男としてではなくて友達としてなんだってすぐにわかる。
「ふーん…じゃあ、ん」
「…え?」
口に咥えたポッキーをまた「ん」と突き出せば
どうゆう状況か理解したように、困惑した顔になる。
わざわざチョコ側をうのちんに向けてあげてるんだから感謝してほしいね。
「いや、あの…むっくん」
「んー?」
俺は知ってる。
ちょっと首を傾げて肩をすぼませたら大体うのちんは折れる。
「うっ…んー…仕方ないなぁ」
『一体どうしちゃったんだよ…』とかブツブツ言ってはいるけど
徐々に近づく顔との距離は予想外に俺の心臓を高まらせる。
俺からは食べない。
うのちんが、ゆっくり控え気味に食べるのをジッと見てる。
「やば、かわいー…」
咥えながら喋るとか器用なことよく出来たと思う。
もう後数センチのところで離れようとしたうのちん。
だけどそれは俺の手でしっかり制されて
「!?」
目を見開いたうのちんの唇についたチョコを綺麗に舐め取る。
「ん、おいしーね」
「なっ、なに…なにして」
予想以上に動揺してるうのちんを押し倒すのなんて簡単で
この小さいベンチの上で俺が覆いかぶされば、多分他の人からうのちんは見えない。
もう一度ゆっくり唇を舐めてみれば
チョコみたいな添加物だらけの甘さじゃない、もっと甘くてフワフワした感じで
「止まんないかも」
「む、っくん待っ」
「やーだ」
本気で嫌がらないのが悪いんだよ。
そんな顔するから
そんな声出すから
そんな甘い誘惑するから
「責任とって食べられてね」
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玲加 - やっぱり橙乃ちゃん可愛いですねぇ(*´ω`*) (2015年12月13日 12時) (レス) id: 6d2fbf750f (このIDを非表示/違反報告)
みゆ金魚(プロフ) - 秋捨さん» ありがとうございますっ!!そんなお言葉…本当に励みになります!これからもよろしくお願いします! (2015年12月4日 8時) (レス) id: 2491f4371f (このIDを非表示/違反報告)
みゆ金魚(プロフ) - marupan@赤司様愛してます*。★さん» 待っておりますツイツイでもどこでも!← うふっ。この三角関係は俺得すぎてもうヨダレが(((← (2015年12月4日 8時) (レス) id: 2491f4371f (このIDを非表示/違反報告)
marupan@赤司様愛してます*。★(プロフ) - 更新された瞬間に見ました…!やっべえやっべえ神がおる((なに歯形って。え。え。可愛い過ぎか。語り足りないので続きはいつも通りツイツイの方で((( (2015年12月4日 1時) (レス) id: adb4ed548d (このIDを非表示/違反報告)
秋捨 - ずっーと愛読させてもらってます!なんかもう原作にしてアニメに組み込んでほしいくらいです(笑)もっともっと評価されるべきだと思っておりますキリッ イラストも大好きです(*´∀`*)これからも応援しています!長々とすみません (2015年11月27日 1時) (レス) id: 0ea50ef59d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆ金魚 | 作成日時:2015年7月30日 1時