52:起首雷同 ページ14
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…
次の日
「参ったっス、他の3人と同じ殺され方っス」
補助監督の新田明ちゃんが眉を下げながら説明する
鍵が空いてるのに開かないとか、オートロックのドアが開きっぱなしとか…
これで被害者は四人目。しかも全員玄関前で殺されるっていう変な感じ
「唯一の手がかりが全滅か〜〜〜...」
「ドンマイ!!まあこの中学になんかあるって!」
『え』
車を降りて見えた校舎に一瞬固まる
……ここ母校ですけど???
伏黒の方を見るけど、俺はなにも知りませんみたいな顔してて。
は…?と思いながら彼をガン見してると、
「おっ、お疲れ様ッス!!!」
「卒業以来ッスね!!伏黒さん!高橋さん!」
頭上にハテナマークを浮かべる野薔薇と悠仁。
「…俺ら、中学…ここ」
「いやそこじゃねえだろそこも驚きだけど!!」
「なにしたんだよお前ら中学で」
『ちょっとまって、私は優等生だったんだから。伏黒と一緒にしないで』
「じゃあなに?コイツなにしたの??」
『伏黒って元ヤンなんだよ。ねー、後輩くん』
「あ、うッス!俺ら…っていうかこの辺の半グレ集団
全員伏黒さんにボコられてて…」
「「?!」」
「…ボコッ、た」
「なんでさっきからカタコトなのよ」
「高橋さんはその伏黒さんの可愛い彼女って噂で…」
『可愛い?分かってんじゃん〜♡』
「……もしかしてあんたも元ヤン?」
「言われてみれば時々ギャルっぽいような…」
『違いますー。優等生とヤンキーがたまたま一緒にいただけ』
ちゃんとそこだけは否定すると校務員さんに声をかけられる
「! 伏黒くんか」
「…ども」
その武田さん、ていう校務員さん(私は覚えてない)に
今回のことについて話を聞く
「黒い噂…とは言っても並の中学生の域は出んよ、
だが待て、バチ当たり_____」
考え込む武田さんに後輩くんが口を開く
「八十八橋のバンジーじゃないですか?」
「八十八橋って?」
『この辺じゃ割と有名な心スポだよ』
「おお、そうだ。深夜の八十八橋で度胸試しにバンジージャンプするのが不良少年の間で流行ったんだ」
どこの部族だよ、バカじゃねえの、紐どうすんだよ、と各々が突っ込む。
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時