53:大丈夫じゃない ページ15
.
…
その次の日、みんなで八十八橋に行ってみたけど呪霊のじゅの字も出なかった
ちなみに悠仁でバンジージャンプも試したけど結果は同じだった
「気配も残穢もまるで感じられなかったですよ」
「っスか…となるとハズレ、振り出しに戻りますね」
「でも時間かけちゃまずくね?有名な心霊スポットなんだろ、呪われてる人まだいるかも」
『今のところ致死率100%だしね…これ以上被害者は出したくない』
「たしかに。」
「ああー!いた!よかった!!」
大きな声にその方へ振り向く
さっきの後輩くんとその自転車の後ろに乗ってる…
『…藤沼さん?藤沼さんだよね!』
誰?って顔してる二人に伏黒が同級生、と説明する
「うん、よかった覚えててくれて…」
覚えてるに決まってる。
付き合う前から伏黒とお似合いだねって言ってくれて、それから仲良くなって卒業までの少しの間だけどたまに話したりしたし。
「ねえ、橋のことと森下さんが亡くなったことって関係してるの…?」
呪いのことを話すわけにはいかないから申し訳ないけど嘘をつく
『いやそれとこれは関係ないけど…なんで?』
「…私 行ってるの。
中二の時、夜の八十八橋に」
『…』
藤沼さんの家は地方のアンテナショップを経営してて、藤沼さんが帰るときにだけ自動ドアが空いてるらしい
呪いはみえないんだけど " 絶対何かいる " って。
「当時一人で行ったわけじゃないわよね?誰と行ったか覚えてる?」
「部活の先輩二人と私で…
そうだ伏黒君、あの時津美紀さんも一緒にいたよ」
津美紀さん…
伏黒のお姉さん…?
「そうか。あいつにも聞いてみるわ」
『わざわざ追ってきてくれてありがとね!藤沼さん』
「ううん!高橋さん、また話そうね」
『うん!』
バイバイ、と彼女と後輩くんに手を振る
「伏黒!しっかりしろよ!!
まずは安否確認だろ?!」
「…大丈夫だ、悪い 少し外す」
明らかに顔色が悪い
…全然大丈夫じゃないじゃん。
そう思いながら少し先を歩く伏黒の背中を見つめた
.
4720人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時