4話 ページ5
〜数日後〜
.
〜♪〜〜♪〜♪〜〜〜♪〜
____今日も私はピアノを弾く。
密かにあの人が来ることを楽しみにしながら…
いつからかは覚えてないけど、
いつのまにかあの人にからかわれるのも
私の楽しみの1つとなっていた。
現に私の顔には小さな笑みが浮かんでいる。
……そろそろだ。
いつも通りならそろそろ来るだろう。
いつもみたいにドアの音を大きくたてて軽やかに開けr
「……ま、き…」
「A!!?」
ふらふらと歩み寄ってくるA。
元気があるようには見えない。
「ちょっ!ど、どうしたのよ!か、風邪でも引いてるわけ?」
本当にどうしたのだろうか…
肌色があまり良くない気がする。
まぁ、確かに最近だんだん弱ってる感じはしたけど…
そんなことを考えている間にいつもみたいに後ろから抱き締められる。
いつもと違う点をあげるとしたら、
私を抱き締める腕の力が弱々しいことだろう。
「んっ」
Aはいきなり顔を私の首もとに埋めた。
少しくすぐったくて声が出てしまったがAは無反応だ。
いつもはそれをネタに弄くり回して来るのに
今日はいったい何があったというのだ。
ちょっ!グリグリさせないでよ!///
は、恥ずかしいじゃない…///
「っはぁ。我慢…できない……っ」
?何が我慢できないのよ?
かぷっ
「なぁっ!?」
な、な、なな、な、なに、何してるのよっ!!?///
Aは急に私の首筋に甘噛みをしてきた。
ちくっ
いっ!?
今、鋭いなにかが首筋に刺さった。
じわっと血が出てくる。
ちょっ!ほ、本当に何してるのよ!!
いつものAならこんなことしないのに。
ごくっ
はぁ!?
い、いい、今っ、わ、私の血を飲んだ!!?
ゾクゾクッ
「あっ、く、ふっ、ぅ、あ」
その途端に快感が体中を巡る。
噛まれて血を吸われてるはずなのに……気持ちいい…
あまりの気持ち良さに腰が抜けそうになる。
がしっ
お腹の方に腕を回されて抱き締められた。
これでもう腰が抜けても座り込むことがないし、
それと同時に逃げられなくなった。
その時にAの右目が見える。
そう、いつも髪で隠れてるあの右目だ。
今日は髪が少し乱れていたため隠れていなかったのだ。
そしてその瞬間私は目を見開いたと同時に
目を離せなくなった。
何よりも美しい魅惑の赤色。
その目を見ているとどんどん魅了されていく。
もういっそのことこの瞳に見つめられたまま、
血を吸い付くされてしんでも良いくらいに_____________
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