2話 ページ3
〜ある日の朝〜
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_____あの人と会った日は本当に何でもない普通の日だった。
そう…いつもどおり同じ時間に入ってきた先生があることを告げるまでは…
私は言っちゃ悪いけどその日も先生の話には興味がなく、
窓の外の景色をただぼーっと見つめていた。
ただ、気がかりなのは新しく設置させれた私の隣にある机と椅子だ。
恐らく転入生が来るのだろう。
まぁ、だからと言って仲良くする気なんかないんだけど…
そんなことを考えていると扉が開く音と共に風が吹いた。
優しい風だ…
優しい風が私の髪を舞い踊らせた。
誰かが息を飲む…
それと同時に私は少し転入生へ視線を向けた。
でも、それとなく向けた視線が離せなくなった。
初めてあの人を見たとき、
私は………
「はじめまして。月影Aです。どうぞよろしく」
……あの爽やかな笑みに魅了されていた…
なんでか分からない…
分からないけど、顔が熱い…
分からないけど、ドキドキしている…
分からないけど、今私はあの人と目があっている…
なぜあの人がこちらを見ているか分からない…
こんなにも分からないことだらけだけど、ただ1つ…
たった1つだけ分かることがある…
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【この人との出会いは運命だ…】
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