33話 ページ34
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モノクマ『えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…
ただいま午後10時になりました。
夜は人を惑わせる…夜中に出歩いて、
うっかり殺人鬼と出くわしたらエライ事になりますよ!
それが心配で眠れないというオマエラの為に、
ホテル内に各自のコテージを用意しておきました。
それぞれ、自分の部屋で、
ゆっくりとお休みくださいませ。
ただし、就寝の際には
しっかりと部屋に鍵を掛ける事を強くお勧めします。
わかったもんじゃないからねー!
うぷぷっ、ばいならっ!』
「…あの子とは…、(人2)、とは…!もう会えないのかな…
こうなるくらいなら、こんな私に優しくしてくれた(人2)に、お別れくらいちゃんとしたかったかなぁ…はは…」
私の目からは涙が一滴零れていた。
そのまま私は部屋に戻り、ベットで眠った。
『キーン、コーン…カーン、コーン』
モノクマ『えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…
オマエラ、グッモーニンッ!
本日も絶好の南国日和ですよーっ!
さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう〜!』
「…夢でした。なーんて落ちはあるわけないか…
あ、シャワー浴びてない…」
シャワーと支度をささっと終わらせて、外を出た。
「外を出たのはいいものの、どこ行こうか…」
そこに近くを通った狛枝が声を掛けてきた。
狛枝「柊さんおはよう」
この笑顔の裏は何を考えてるんだろ。
「おはよう。狛枝君」
狛枝「十神君が僕達全員をレストランに集めてるみたい何だけど、柊さんも一緒に行かない?」
「朝ごはん食べてないし丁度いいかもね、分かったわ」
狛枝「…柊さん昨日、モノクマが出てくる前震えてたよね。」
「!は…、な、」
狛枝君がいきなりそんな事を話すもんだから、びっくりして固まってしまった。
狛枝「あの時、何を思って柊さんが震えてたのは知らない。けど、何もわからない状況で、柊さんだけが震えていたから何か知ってるのかなって思ったんだ」
「…私は何も知らないよ。
ただ…、あの時モノクマの声を聞いた時、何故か怖かった。自分でも分からないけど、本当に分からないんだけど、私の中で"ああ、また始まるんだ"って…"あの時よりもっと酷くなってしまったんだ"って…思った。
何でこんなことを思ったのかは私にも分からない」
狛枝「…」
狛枝君は黙ったままで気まずい…
「あ…レストランついたね。私、先行くね。じゃあ…」
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作者名:雪猫 | 作成日時:2017年8月26日 5時