笑柱 . 壱章【鬼滅の刃】 (ページ13)

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拾弐ページ13

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『簡単な物ですが ... 沢山召し上がってください』

｢おｫ ... ｣

白菜と豚肉を出汁で煮込んだだけの鍋と

湯浴み後の不死川さんに家にある食材を使っていいと言われたので

和物やきのこの煮物も一緒に出す

小さな声で行儀良くいただきますと言うと和物に手を伸ばした

『 ... お口にあいますか？』

｢うめェ｣

『それは良かったです』

ガツガツ白米と共に食べる不死川さん

私も一緒に少しいただく

｢ ... ｣

『どうかしましたか？』

食べながら余りにも見つめられるので首を傾げる

｢ ... よく他の奴にも作ったりすんのかｧ｣

『まだ幼い子達に偶に作る程度ですが ... 』

そう言うとそうかｧとまた食べ始めた

『一緒に食べるとやはり美味しく感じますね』

｢ ... そうだなｧ｣

久しぶりにちゃんとしたご飯を食べた

誰かが一緒に居るとあったかい

｢ ... ！｣

と、ピシッと固まった不死川さん

『 ... 大丈夫ですか？』

｢いや ... お前ェもそんな顔できんだなとよｫ ... ｣

不死川さんの箸からポトリときのこが落ちた

... そんな顔とはどんな顔だろうか