お嬢と不良【東卍】

7.無敵のマイキー ページ8

マイキー｢Aー！あーそーぼー！！｣
＿


『ふざけんなくそがき』



あれから、家の門の前で20分近く騒ぎ続けたマイキー。(隣にはアイス食べてるドラケンがいた)


初めのうちは無視を決め込んでいたけど、太陽からうるせぇからさっさと追い払ってこいと言われ、仕方なく門のところで追い返そうとするといきなり胴と足を掴まれ、2人がかりでかつがれ拉致されたのだ


そして今はどこかも分からない公園のベンチで虫取りをしているマイキーをドラケンと一緒に眺めている


『なにあれ、中学３年生にもなってセミ取りしてるの？？こんな猛暑に？？頭沸いてるの？？』

ドラケン｢金色のカブトムシ捕まえて売って金に変えるってよ｣

『煮えたぎってるじゃん』


はぁ、とため息をついて足を組み直すと｢お前らも捕まえるの手伝って！｣とマイキーに誘われる

それに対してドラケンは渋々とでも言うような顔で立ち上がり、私の腕をひっぱりながらマイキーの所へ向かった



『ふざけんな、私動きたくない゛！』

ドラケン｢マイキーが誘ってるんだからやれ｣

『頼むから民衆の意見を聞いてくれ』



掴まれた腕と反対の腕でドラケンの手を剥がそうとするが笑えないくらいにビクともしない



マイキー｢Aの家のツテにカブトムシ売ってるとこある？｣

『ヤクザをなんだと思ってんの』

マイキー｢えー、いないの？｣

『……探せばいる、かも。』

ドラケン｢いるのかよ｣



まぁ、うちの電話番号登録書は広辞苑並の太さだからね

臓器売買人、人身売買人、水商売店、スカウト会社、建築家、警察官、取引相手、売人、芸能事務所、葬儀屋、産廃業者、不動産、消費者金融、湾港関係、法律関係


例を出せばキリがない量の職種とそれにかかわる人間の個人情報をうちでは管理している

そんなに広大な情報を管理しているなら昆虫屋さんもすぐに見つけられるはずだ


マイキー｢Aは知り合い多いよね｣

『家柄が家柄だからね、嫌でも怖いおじさんたちとも挨拶しなきゃ行けないの』

ドラケン｢苦労してるんだな｣

『そう思ってるんならその腕離せ』



ま、それとこれとは話が別だけどな。にぱっと可愛く満面の笑みを浮かべながらわたしに虫取り網をわたすマイキー

こいついつか絶対痛い目見るんだろうな、


＿
▷マイキー

・東京卍會総長、無敵のマイキー。
・Aとの出会いは小学5年生、真一郎と太陽が仲良くなり始めた頃、太陽といるAを見つけてだる絡み
・初対面で48手の話を出したため真一郎に殴られ、Aに防犯ブザーを投げられた

8.少女漫画がきっかけで→←6.S62の美人まつ毛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す