8転び ページ10
「うえぇ!?な、なななな!?」
「落ち着け、眼鏡を掛けさせるだけさ。」
何だ、、、と胸を撫で下ろす。心臓が止まるかと思った。
何かと武装探偵社に来てから色々な意味で驚かされる。
「さ、之でちゃんと見えるだろう?」
「は、はい。有難う御座います。」
「はァ、アンタ起きた時何時もどうしてるのさ、、、」
「寝る前に眼鏡を置いた位置を覚えておくんです。記憶力だけは良かったんで。」
「へェ、それより、妾と話をするよりも先に話す相手が居るんじゃないかい?」
「、、、あ。」
抑、自分が此処に来たのは依頼をしに来たからである。そしたら何だか色々あって、、、
「あの、、、三人は?」
「外に居るよ。祐飛も心配してたしねェ。」
ポンッと簡単に出る兄貴の名前。矢張りあれは夢では無い。
「嗚呼、えっと、有難う御座いました。、、、えっと、、、」
「与謝野晶子。アンタの名前は知ってるよ、Aだろ?」
「え、あ、は、はい。」
良く良く考えれば探偵社の人達は皆自分の事を知っていると云う事になる。賢治君と谷崎さんには知られていなかっただけだ。
「それでは、お世話になりました。」
「はいはい、まァ頑張りな。」
?何故頑張るのだろう?、、、まあ気にしない方が良いだろう。
与謝野さんが云った通り、扉の外には兄貴と不良から助けてくれた少年と小さな着物を着た女の子が居た。
「あ、お前!大丈夫か?何処か痛むとことか、、、」
「もうそんな歳じゃないよ、、、それで、聞きたい事、沢山あるんだけど。」
「う、、、はぁ、、、矢っ張バレるか、、、」
「えっと、、、橘さんの弟さんですよね。僕は中島敦です。」
「私は鏡花。泉鏡花。」
「二人は探偵社の新人なんだ。まあ、事務員の俺よりかは凄い仕事をしているよ。」
「つまり兄貴は此処で働いてるって訳だね、ふーん。」
「、、、何でそんなに機嫌が悪いんだよ。」
「だって兄貴、仕事の事何も話してくれないじゃん!そしたらこんな危険なとこで働いてるって知った弟の気持ち考えろよ!」
正直、兄貴には無理をして欲しくない。兄貴に働くなって言われても、こんな危険と隣り合わせな職場、誰だって反対するだろう。
「まあまあ、落ち着いて下さい。一旦冷静になって話しましょう。」
中島君は自分達を制する様に云った。
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哀川透(プロフ) - ありがとうございます^^* 更新頑張ります! (2020年3月27日 18時) (レス) id: b64d0a9d89 (このIDを非表示/違反報告)
ななっしー - 超面白いです!更新頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2020年3月25日 7時) (レス) id: 653733cc4e (このIDを非表示/違反報告)
哀川透(スマホ)(プロフ) - ほわぁ、、、温かいお言葉ありがとうございます、、、頑張ります! (2019年8月12日 10時) (レス) id: 0c48593ba8 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ - 更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 20時) (レス) id: c0e757350d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:哀川透 | 作成日時:2019年8月4日 18時