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あれから数日後、また学院に戻り必要なものを取りに来た頃。
｢おやAじゃないですか！お久しぶりですねえ！｣
｢……？あ、渉くん！久しぶりね、最近調子はどう？｣
｢まずまずと言った所でしょうか♪｣
｢そっか、あまり無理しちゃダメよ？｣
｢フフフッ、心配して下さるんですね、ありがとうございます……そうですこういう些細な会話も幸せな時間と言えるのですが、私には他の用事が___｣
｢あ、そうなの？話を長引かせてごめんなさい｣
｢いえいえ！貴方に用事があるのですよA｣
｢私に？｣
｢はい！ですので2人になれる場所をと思ったのですが｣
｢なら屋上行こうか。近くのお店入るのもいいけど渉くんうるさいからね｣
｢おや、これは参りましたね♪正直どこでもいいのですが……ああ、この後お時間大丈夫でしたか？｣
｢うん、あと3時間後に事務所に戻ればいいからね｣
渉くんは、なら良かったです♪と言い機嫌よく階段の昇って行った。
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｢最近姿が見えませんがどちらに？｣
渉くんはそう喋りながら地べたに布を敷きどうぞと手を差し出してくれる。ありがとうと頭を軽く下げそこに座らせてもらうことにした。
｢渉くんも隣りに座ったら？立ってると疲れるでしょう？ほら、おいで｣
トントンと横を叩けば少し困ったような顔をされたが、渋々隣りに座ってくれた。
｢狭くありません？｣
｢大丈夫、そっちは狭くない？｣
｢こちらは問題ありません｣
｢あ、そうそう。最近きてないのは事務所に戻ってるからなの｣
｢おや、お仕事ですか？｣
｢少しの間……数ヶ月……半年？くらい行かなくちゃいけなくて……それが終わったらまたこの学院に戻って来るつもりなんだけどね
今日は必要な荷物を取りに来るため来たんだ｣
｢それは零に言いましたか？｣
｢ううん、今零くん日本にいないでしょう？だから言えなくて…他のみんなにも挨拶できてないんだ……｣
｢そうだったのですね、けど困りましたね〜零はきっと悲しみます｣
｢ん〜そう思う？｣
｢そうですよ、私も寂しいと思っていますよ｣
｢ふふっ、渉くんは来年があるでしょう？｣
｢おっと、そうでしたね｣
｢でも零くんに会える機会は確実に減るよね……｣
｢では____｣
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作者名：X | 作成日時：2023年5月5日 21時
