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｢とりあえず、歌は無しでダンスは軽くやっていいわよ。汗かかない程度で｣
｢ああ？でもチャラチャラやってたら意味ねえだろ｣
｢あら、そんなに簡単じゃないと思うんだけど……まあとりあえずやるわよ｣
音楽を流し、彼らは歌い出す。私も鏡になるようダンスをする。
それを5回くらい繰り返し、今度は違う指示を出す。
｢次は3回、歌入りで軽く流すわよ｣
自身は踊るのをやめて、後ろに周り全体をみる。
1回目、2回目、3回目……全て終わり、10分間の休憩を入れる。
｢次は1回、本気で通して見ましょうか｣
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｢晃牙くんもう少し立ち位置後ろよ！アドニスくんは遠慮しすぎ！零くん、薫くんもう少しちゃんと踊りなさい！｣
｢……はぁ、このくらいじゃ疲れねえ筈なのに疲れたぜ…｣
晃牙くんは大きくため息をつきスポドリを飲み込んだ。
｢今から30分、さっき指摘したところを練習して？あ、ペア組んでもらうわ。薫くんと晃牙くん。零くんとアドニスくんね｣
、
、
、
｢アドニスくん、もう少しここは大きく見せても良いと思うぞい｣
｢こうか……？｣
｢うむ｣
｢ちょっと、わんこくん。前出すぎ！｣
｢あぁん？俺様は___｣
それから15分後
｢次、また通すから、さっきの所直しておいてちょうだい。ちゃんとできれば次一回で終わりにするわ｣
｢えっ、本当？！女の子に連絡しないと♪｣
｢おや、いいのかえ？｣
｢零くんあまり体調いい訳じゃないでしょう？薫くんも無理して来たんだし。でもちゃんとできればの話よ？
それに次で終わったとしてもあと1時間は使えるから、晃牙くんとアドニスくん、もう少しやりたいなら私が見てあげるわ｣
｢ああ、よろしく頼む｣
｢そう来なくっちゃな！やり足りねえし！｣
｢そう来ればわんこくん、さっきの所直すよ！俺のデートの為にも……♪｣
｢……俺も朔間先輩に迷惑をかける訳にはいかない。頑張ろう｣
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作者名：X | 作成日時：2023年5月5日 21時
