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「で、最近みんなとどうなの?」
「それは五奇人の事かね?」
斎宮宗くんは少しため息をつき紅茶に口をつけた。
「ふふっ、楽しそうだからね。聞いたよ?零くんから。五奇人衣装作ってくれたって喜んでた」
そういえば宗くんは少し顔を赤らめプイッと顔を背けてしまった。
「そんな事はいいから早くそれに目を通してくれたまえ!」
「はいはい」
宗くんが言うそれは振り付けの事だ。
もちろん一から創るのではなく、ただのアドバイザーとしてだ。あくまでも宗くんの創りあげる世界を壊さず良さを引き出すため、どうしたらいいか…というのを話していたところでもある。
すると後ろから足音もなくぎゅっと手を回されAの体がビクッと跳ね上がった。
「何してんだよっ♪」
「ッ、零くん?!」
「ノンッ!いきなり女性に抱きつくとは何事かね!」
「んな固いこと言うなって、俺様とAちゃんの仲だしい〜んだよ♪」
「良くないから」
「ほんと、零兄さんっテAちゃんのこト好きだよネ」
そう零くんの後ろから顔を出したのは逆先夏目くん。
「Amazing!ですが私が向けるAへの愛も負けておりませんよ♪」
宗くんの後ろから急に出てきたのは日々樹渉くん。
私に一輪の薔薇を差し出し席に着いた。
皆も席に座るべく私の前に宗くん、夏目くん、渉くん。横に零くんと奏汰くん………
「奏汰くん?!?!」
「ぼくもAのこ、『だいすき』ですよ…♪」
「びっくりした…いたのね…」
「うふふ、おどろきました?」
奏汰くんはニコニコと笑い私の顔を見つめてくるものだから可愛くてこちらまでニコニコしてしまった。
「おいA、生徒に手出しちゃダメだぞ」
「出すわけないでしょ……てか私年上なんだからもう少し敬意持ちなさい?呼び捨てとかちゃん付けされると他の生徒に勘違いされちゃうでしょう」
なんて言ったものの皆がそれを改める事はないだろう。Aは内心諦め、大きくため息をついた。
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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時