−2−痴情の縺れで100回死んだ女【呪術廻戦】

運命の年 ページ15

あれからも当たり前ながら無情に月日は経過し、私は高3に進級した。この年の行動で生死が決ま…いや、高3終えてからも死亡フラグ普通に立ってたな。辛い。



もちろん、やれることは出来るだけやったハズだ。相談には積極的に乗ったり、任務帰りに餌付………ｺﾞﾎﾝお菓子あげたり、先生に頼んで傑くんの任務を少し私に回してもらったり…。

ちなみに、なんで特級の任務を3級の私に回せるのか先生に聞いてみたら、そもそも傑くんが危険だからと私の任務もコッソリ行ってたかららしい。何してんだアイツ。特級の任務の方がよっぽど危険だろーが。いつか過労で倒れんじゃねぇの。



そうやって私が色々と画策している間に、いつの間にか五条くんは傑くんと一緒に最強になってた。スゲーなオマエら。



そして甚爾くんは、なんやかんやあって高専の非常勤講師になったらしい。五条くんや傑くんに挑まれては尽く返り討ちにしてるのをよく見かける。最強を返り討ちとかヤベェ奴だ…。



バケモンめ…とため息をついていると、「いっくよー」という硝子ちゃんの声が聞こえた。そちらを覗くと、硝子ちゃんと傑くんがそれぞれペンと消しゴムを五条くんに投げつけている。？？？？？



首を傾げつつ物凄いスピードで投げられた2つを目で追うと、ペンはそのまま五条くんの目の前でストップし、消しゴムはコツンと額に当たった。え、何アレ。




「げ、何今の」

『ねぇ硝子ちゃん、あれ何？』

「あ、A」




五条くんが術式対象の自動選択がウンタラカンタラーと説明しているが、サッパリ意味分からん。ふむ、どうやら物体の危険度を選別できるっぽいね。それ以外よく分からんが。



試しにポケットにあったシャーペンと今から食べようとしてたアンパンを投げつけると、シャーペンは防がれ、アンパンは五条くんの口の中に吸い込まれるように入っていった。おいコラ旨そうに食うな。さっさとアンパン返せ。それ私の金で買ったやつだぞ。

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